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ダイエットで「カロリーゼロ飲料」を選ぶ人の盲点 医師が説明「代謝が落ち太りやすくなる危険も」

東洋経済オンライン / 2024年11月23日 8時50分

解毒に負担がかかれば、そのぶん代謝の働きが低下してしまうので、知らない間に脂肪が溜まっていることも……。食品添加物の中でも特に注意したい添加物は次の通りです。

▼安息香酸ナトリウム(保存料)/アスパルテーム・アセスルファムK(甘味料)/亜硝酸ナトリウム(発色剤):発がん性の疑いが指摘されている
▼タール色素(着色料):アレルギー症状や発がん性などの疑いが指摘されている
▼リン酸塩(酸化防止剤):カルシウムの吸収を阻害する恐れがある

ソーセージやベーコンなどの加工肉、かまぼこなどの練り物、菓子パン、カップラーメン、ゼロカロリー飲料やガムなどには、こうした食品添加物が多く含まれているので注意が必要です。

食品添加物は国によって基準があり、日本では厚生労働省の認可が下りているものしか使うことができないので、少量の添加物を摂取したからといってすぐに人体に影響があるわけではありません。

しかし、偏った食生活などにより、毎日多量の食品添加物を取っていると、肝臓は徐々に疲弊していきます。日頃からできるだけ控える意識を持ち、無理のない範囲で自炊をするよう心がけるとよいでしょう。

商品パッケージに記載されている食品表示の、スラッシュ(/)よりうしろに書かれているものが、食品添加物です。すべての食品添加物が体に有害というわけではありませんが、スラッシュ以降の表示が多い食品は、できるだけ控えるようにすると安心です。

肝臓に中性脂肪が蓄積された状態を指す「脂肪肝」は、お酒を飲む人がなるものと思われがちです。

確かにアルコールの飲みすぎは「脂肪肝」の原因となりますが、「自分はお酒を飲まないから大丈夫」と油断するのは禁物。アルコールを飲まなくても脂肪肝になる可能性は大いにあることを覚えておきましょう。

脂肪肝は、飲酒が原因となる「アルコール性脂肪肝」と、飲酒以外が原因で引き起こされる「非アルコール性脂肪肝」の2タイプに分けられます。

アルコール性脂肪肝は、その名の通り、アルコールの摂取によって肝臓に中性脂肪が蓄積された状態です。

お酒を飲まなくても脂肪肝になる

アルコールを摂取すると、肝臓ですばやく分解・処理されますが、大量の飲酒を続けていると分解・処理が追いつかなくなり、肝臓に中性脂肪が溜まってしまうのです。このタイプの人は、一見太っていないのに、実は隠れ脂肪肝になっているというケースも見受けられます。

また、脂肪肝の状態からさらに大量の飲酒を続けると、肝細胞に炎症が起こって周辺の組織が線維化してしまうアルコール性肝線維症や、急激に肝細胞が壊されることで引き起こされるアルコール性肝炎、アルコール性肝硬変といった病気の引き金となります。

こうなると最悪死に至るおそれもあるので、脂肪肝を放っておくことが、いかに危険かおわかりいただけるかと思います。

アルコール性脂肪肝の治療は、とにかく禁酒をすること。禁酒が難しい場合は、二日酔いにならない程度の酒量にとどめ、つまみも糖質が低いものを選ぶなど、肝臓に負担をかけない生活を日頃から心がけることが大切になります。

「非アルコール性脂肪肝」の原因は、糖質の取りすぎなど、食生活の乱れやストレス、運動不足など、肥満の原因とほぼ同じです。こちらは食生活を整えれば改善する傾向にあるので、糖質と脂質の摂りすぎを控え、みそ汁を取り入れた食生活を続けて様子を見るとよいでしょう。

栗原 毅:栗原クリニック東京・日本橋医院長

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