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タイ人口の10分の1がミャンマー人になった理由 2021年クーデター後に人材の国外流出が拡大

東洋経済オンライン / 2024年11月23日 8時0分

それ以来、日本人の先輩たちがお世話になったミャンマーの方々に、今度は日本人としてお返しがしたい、そして彼らを支えてくれた人々にも恩返しをしたいという思いから、クーデターでタイに避難してきたミャンマーの方々への支援を自主的に行っているそうです。

「今、会社の主力として支えてくれているミャンマー人の従業員を見て、以前は独立のためにミャンマーにお店を出したいと言っていましたが、これからは国や地域を豊かにし、活性化させるという想いでアジア全体への展開やミャンマーへの出店を一緒に目指せたらと考えています。外国人を採用することは単に人員を補うためではなく、アジア諸国への展開を志す仲間を集めることが目的です。そして1店舗、1地域、ひいては1国を任せられるような人材の育成につながればと思っています」(大嶋さん)

そんな大嶋さんが心配しているのは、日本の若者たちのことです。

「インドに進出したい日本企業から、インドで頑張ってみたいというタイ在住の日本人を探してほしいと相談を受けましたが、結局見つかりませんでした。タイは良くも悪くも安心して生活ができてしまう場所です。自分が若い頃は、タイにいる多くの若い日本人が、次の国を目指せと言われれば挑戦したいと思ったものですが、今ではチャンスがあってもリスクを取らない若者が増えてきている印象です。バンコクの日本料理飲食業界も、負けパターンに入りつつあるのではないかと不安を感じています」(大嶋さん)

西垣 充:ジェイサット(J-SAT)代表

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