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「東大と吉本が組む」不思議な組み合わせの狙い 地方にどう貢献するか、笑いと頭脳で取り組む

東洋経済オンライン / 2024年11月23日 13時0分

「2024別府市福祉まつり」の一部として行われた今回の謎解きイベントだが、いままさに旬の芸人・青木マッチョの呼びかけで市内外から多くの参加者が訪れ、祭り全体は大盛況で終わった。

人気芸人が入り口となったことで、本イベントがお祭りの地域経済振興の一翼を担ったことは間違いない。こうした単発の成果を、いかに地域に根付くイベントや行事として、定常的な文化に育てていくかがこれからの課題だろう。

東大と吉本興業がまいた種を、自治体がどう大きく育てていくか。それこそ自立自走に向けた地域活性化の取り組みの本筋であり、そこに再び東大と吉本興業が関わることもあるのかもしれない。

この先のイベントの拡張も視野

東大と吉本興業による「体験活動プログラム」のひとつであり、昨年スタートした「芸人×東大生 特別授業 in 周防大島」(関連記事:東大生と芸人考案「離島の小学校で授業」その狙い)は、地元の高い評価と強い要望を受けて、今年2回目が行われた。本プログラムからは、こうした長期的な取り組みへとつながりそうな動きも生まれている。

岡本社長は、今回の謎解きイベントのこの先の拡張にも言及している。そこには、単発だけでなく、長期的な展開による各地域をつなぐ包括的振興も視野に入っているのかもしれない。本イベントと別府市のこれからに注目していきたい。

武井 保之:ライター

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