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橋本環奈、広瀬すず「朝ドラ女優にアンチ湧く」ワケ なぜNHKの朝ドラに主演すると過剰に叩かれるのか

東洋経済オンライン / 2024年11月23日 9時0分

「『すごくひねくれてる』広瀬すずが大河俳優に“余計なひと言”で批判殺到、蒸し返される“音声さん”炎上」という記事タイトルを見ても、悪意ありきであることがわかるでしょう。少なくともネット上を見る限り「批判殺到」ではなく、むしろ息ピッタリのトークを称える声が目立っていました。

記事の書き手が広瀬さんのラジオをわざわざ聞いたうえで“余計なひと言”になりそうな発言を探したのか。あるいは、Xで広瀬さんに関する批判コメントを探していて“余計なひと言”になりそうなものをピックアップしたのか。いずれにしても、火のない所に煙を立たせている感がありました。

そんな一言一句や一挙手一投足を注視され、批判のきっかけを探されてしまうのが朝ドラ主演女優のつらいところ。さらに、批判できそうなネタがあればすぐに食いついてコメントを書き込む人々がその悪意を加速させていきます。

難しさを感じさせられるのは、批判ありきの人だけでなく、罪の意識なく有名人を叩いてしまう人もいること。「これなら叩いてもいいかな」などと批判することへのハードルが低く、PV狙いの悪意が感じられる記事にも反応してしまう人が少なくありません。

しかし、軽い批判のつもりでも、面識のない人々からそれを束になって向けられる心理的負担は、“有名税”では割り切れないほど大きいものがあります。

距離感が近いほど高まるリスク

朝ドラ主演女優が叩かれやすい背景にあるのは、世間の人々との距離感が変わり、近づきすぎていること。

1990年代までは主演女優がバラエティに出演するケースは少なく、「出たとしても簡単なコメントのみで終わる」というケースが主流でした。

しかし、SMAPなどの「アイドルがバラエティで体を張って笑いを取る」ことが当たり前になったことで状況は一変。徐々に主演女優にも同様の活躍が求められるようになっていきました。

これまでのように「ドラマのようにセリフがないバラエティは苦手だから」と逃げられなくなり、出演のスタンスが「気さくな姿を見せて好感度を上げ、親近感を得ていこう」という方向性に変わったのです。

2010年代に入るとSNSで自ら発信する主演女優が急増。「好感度を上げ、親近感を得ていこう」という動きが加速し、YouTubeチャンネルを立ち上げるケースも珍しくなくなりました。

この間、主演女優と人々の距離感は近づき続け、かつてのような「憧れ」「雲の上の人」ではなく、「好きな人」「応援したい“推し”」という感覚に変わりました。

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