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橋本環奈、広瀬すず「朝ドラ女優にアンチ湧く」ワケ なぜNHKの朝ドラに主演すると過剰に叩かれるのか

東洋経済オンライン / 2024年11月23日 9時0分

かつてのように主演女優と人々の間に良い意味での距離があれば、演技のみに注目してもらうことが可能。スキャンダルさえなければ批判されることはほとんどありませんでした。

そもそも作品の役を演じることが本業の彼らにとって、素の自分を見せるバラエティやSNSは本業ではありません。演技以外のスキルが求められる場は、その言動が批判につながるリスクがあり、注目度の高い朝ドラ主演女優の危うさはなおのこと。

実際にその一言一句や一挙手一投足をメディアと一部の人々があら探しするという状態が続いています。

SNSでの発信も同様。好感度が上がり、親近感を得るほど、その言動が「こんな人だと思わなかった」「この言い方は上から目線だった」などと批判されるリスクが高まっていきます。

基本的にSNSは自分のファン(フォロワー)に向けた発信だけに、受け入れられる言動の幅は広いものですが、朝ドラ主演女優クラスになると、そうもいきません。

広瀬さんはXが約421万フォロワーでインスタグラムが約342万フォロワー、橋本さんはXが約488万フォロワーでインスタグラムはマネージャー発信のアカウントでも約249万フォロワー(どちらも11月21日現在)がいるほか、ファン以外の人々に見られるケースも多いでしょう。

中には批判ありきのメディアやアンチもいるだけに、他の有名人以上に難しいところがあります。

朝ドラ主演女優は「NHKのシンボル」

近年、主演女優たちは「バラエティへの出演過多と出番の増加」「SNSでの発信」によって役ではない素の姿を見せる機会が増え、人々との距離感が近づきすぎたことが批判につながりやすくなっていることがわかったのではないでしょうか。

さらにもう1つ見逃せないのが、「NHK絡みの記事」というだけで叩かれるケースが目立っていること。たとえば11月19日に行われた「NHK紅白歌合戦」出場歌手発表の関連記事もそれが顕著でした。

ざっと数えただけでも500本を超えるネット記事がアップされ、コメント欄やSNSにはさまざまな声が錯綜。なかには出場者の選考内容どころか、番組すらそっちのけでNHKを批判するコメントが少なくなかったのです。

批判の理由は主に受信料に関するものだけに怒りの感情は根深く、罪のない朝ドラ主演女優にまで及んでしまうのが怖いところ。「朝ドラは紅白歌合戦と並ぶNHKの看板コンテンツ」という認識の人が多いため、「シンボリックな存在である主演女優の記事は何かと叩かれやすい」という傾向があるのです。

いつまで叩かれ続けるのか

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