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「またトラ」リスクは「トランプ四季報」で準備せよ 政治日程を考えれば「次のリスク」が見えてくる

東洋経済オンライン / 2024年11月23日 8時30分

こうして年間を通じてみると、トランプ流の経済政策はいかにも長期金利の上昇を招きそうである。すなわちドル高を招くことになるのではないか。日本としては、来年はまたまた「悪い円安」への警戒が必要な年になるかもしれない。かつて財務長官だったジョン・コナリー氏は、「ドルはわれわれの通貨だが、君たちにとっては問題だ」と放言したそうだ。いやもう、今でもまったく変わってませんがな。

トランプ政権は規制緩和やAIの普及促進、化石燃料の活用によるエネルギー価格の引き下げなども進めたい考えだ。どうしても景気は過熱気味となりやすく、年間を通じてドル金利の動向には警戒が必要だろう。アメリカ議会では、年明け早々に「債務上限問題」も復活するので、年間を通じてアメリカの金利を意識する1年となりそうだ(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。

ここから先はお馴染みの競馬コーナーだ。24日はジャパンカップ(東京競馬場、芝コース2400メートル、G1)。1着賞金5億円の大舞台である。しかも今年は強力な外国馬3頭の参戦もあって、G1馬が10頭もそろうという贅沢な組み合わせである。強い馬同士の激突を心行くまで楽しみたいものだ。

しかるに筆者は、このところの戦績があまりにも不本意なのである。17日のマイルチャンピオンシップは、昨年お世話になったナミュールから流したところ、まさかの17着に終わった。

その前週10日のエリザベス女王杯は、当欄で推奨したハーパーが17着と振るわず、しかもそのまま引退してしまう。そして秋の天皇賞はリバティアイランドに賭けて、これまた原因不明の不振で13着に終わっている。とにかく牝馬に賭けて哀しい思いをすることの連続で、しかも原因がよくわからないから少々凹み気味なのである。

ジャパンカップも牝馬のスターズオンアースで勝負

別に意地になっているわけではないのだが、週末のジャパンカップも牝馬で勝負することにしたい。と言っても人気のチェルヴィニア(6枠9番)ではない。もう1頭の2冠牝馬であるスターズオンアース(8枠14番)から。3月のドバイシーマクラシックで8着に終わって以来の出走となるが、昨年のジャパンカップ3着、有馬記念2着の実績を考えたら、最強牝馬はこっちだろう。

思うに「日本馬の総大将」ドウデュース(3枠3番)は、強いことは折り紙つきなのだが、なぜか連勝はしない馬である。秋の天皇賞で勝った後は1回休みと見る。チェルヴィニアは3歳牝馬なので斥量で恵まれるけれども、鞍上のクリストフ・ルメール騎手が2週連続1番人気で飛んでいる(マイルチャンピオンシップのブレイディヴェーグ、エリザベス女王杯のレガレイラ)点に、一抹の不安が残る。

だったら、スターズオンアースから攻めてみるのも悪くはあるまい。大外枠に回ったが、本来、自在性が高くて枠順は気にしない馬である。同じ東京芝2400メートルのオークスも、大外18番で勝っていることをお忘れなく。単勝で。

外国馬ではオーギュストロダン(5枠8番)が気になる。近年は外国馬が勝てないジャパンカップだが、ディープインパクト産駒の里帰りとなればこれはマークしなければならんだろう。

ディープ産駒と言えば、昨年秋の天皇賞2着馬ジャスティンパレス(3枠4番)も忘れちゃいけない。スターズオンアースからこの2頭への馬連、もしくはワイド馬券も少しだけ買ってみたい。

※ 次回の筆者は小幡績・慶應義塾大学院教授で、掲載は11月30日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

かんべえ(吉崎 達彦):双日総合研究所チーフエコノミスト

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