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社会常識が変わる大副業時代を楽しく生き抜く術 キャリアの「ポートフォリオ化」がもたらす利点

東洋経済オンライン / 2024年11月30日 18時0分

これからはキャリアのポートフォリオ化が必須になるようです(写真:ワタコ / PIXTA)

近年、「副業」という言葉が広く浸透し、さらに「複業」や「パラレルキャリア」という働き方に注目する人が増えています。さらに、単一の職種や雇用形態に縛られず、複数の仕事やプロジェクトを組み合わせて柔軟にキャリアを構築する人を指す「ポートフォリオワーカー」という、新しい働き方も提唱されています。
『ポートフォリオ型キャリアの作り方 「複業力」で変わる働き方、そしてお金と自由』から一部抜粋・再構成の上、キャリアを充実させるための具体的なポートフォリオ構築方法を紹介します。

社会のルール・常識は変わる

一昔前の日本の働き方は、一つの会社に勤務してキャリアやスキル、給与を伸ばしていくことが一般的でした。

【グラフで見る】副業経験者の推移はどうなっている?

しかしながら現在は企業が競争力を維持するために、労働力の適切な配置や組織の再構築が必要な時代になっています。また、労働法や雇用規制の緩和や、労働者の価値観やキャリア意識の変化などにより、終身雇用制度よりも柔軟な雇用形態が求められるようにもなりました。

2018年あたりから、副業・複業・パラレルキャリアという言葉が使われるようになり、新しい働き方として浸透してきています。みなさんの周りでも、副業に興味を持っている、あるいはすでに副業を始めている人も出てきているのではないでしょうか。

副業容認の大きな要因の一つとして、日本政府が掲げた「働き方改革」という方針が挙げられます。

2018年1月に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表しました。同時に同省が提示していた「モデル就業規則」を改定し、労働者の遵守事項の「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと。」という規定を削除し、副業・兼業について規定を新設しました(第14章第67条)。

「副業・兼業の促進に関するガイドライン」についての詳細な解説は割愛しますが、要はモデル就業規則の内容が「原則副業禁止」から「原則副業自由」に変換されたわけです。

労働者としては収入源が一社の給与だけというのは、先行きの見えないこの時代では大きなリスクになります。突如として倒産する企業もあれば、業績不振でリストラを断行する企業もあります。

そのリスクは複数の収益源を作っておくこと、つまりポートフォリオ型キャリアを構築しておくことで回避できます。収入がいきなりゼロになることは準備によって防げるのです。

さらに複数の収益源があるということは、人生の選択肢を増やすことにも繋がります。給料は下がっても昔から夢だった職に就きたい、副業で得た資金でデザインスクールに通いたい、思い切って独立したいなど、一つの会社からの給与の他に収入があることで、心の余裕が生まれ、新たなチャレンジに踏み出しやすくなるのです。

副業意向が過去最大に

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