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よくある出会いを「思わぬ幸運」に繋げる会話術 「無難な自己紹介」がチャンスを遠ざけている

東洋経済オンライン / 2024年11月30日 12時0分

興味があってもなくても、常にオープンな姿勢で話を聞いているとセレンディピティが起きやすくなります(写真:sidelniikov/PIXTA)

あなたは誰かから、自分にはおよそ縁のなさそうな新たな仕事を紹介されたことはないだろうか。

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オープンな姿勢がチャンスを生み出す

その時点では、「今の仕事に満足しているし、新しい分野で新しい仕事に就く気などまったくない」と思ったかもしれない。

だが数週間後、人生に変化が訪れ、何か新しいものにチャレンジしてみようかという気分になったとしよう。そこで例の会話を思い出し、あの時の仕事こそまさに自分が求めているものだと気づく。

もし、その話をしたディナーの席で、あなたが相手の話に耳を傾けていなかったらどうだろう。

「自分には関係のないこと」だと聞き流し、目の前のラザニアには何が入っているのだろうなどと考えていたら、そのチャンスを逃していたかもしれない。

好奇心、そしてそれ以上に、自分が求めていない情報や出来事に対してオープンな姿勢でいることは、セレンディピティを経験する可能性を劇的に高める。

そしてもし、ディナーの時点で、自分に正しい問いを投げかけることができていれば、もっと早く気づきを得られたかもしれない。

たとえばこんな問いだ。

「なぜこの人はこの仕事が自分に合うと思うのだろう」

「自分では気づいていなかったけれど、今の仕事に問題あるいは不満があることを、相手は気づいていたのだろうか」

参加したイベントで退屈な相手に話しかけてしまい、つかまったと文句を言う人はあまりに多い。

そして、相手が「実のある話」をしなかった、自分と何ひとつ共通点はなかった、などと言うのだ。

だが相手にダメ出しをする前に、会話をもっと刺激的なものに変えるかもしれない質問をしてみるのはどうだろうか。

一見退屈でどうでもいいような会話も、正しい問いを投げかけることで一変する場合もある。

つまらない会話を変える「正しい問いかけ」

ここ15年、私はグローバルなネットワーク作りや各地のコミュニティのために、世界中で何百回と夕食会を開いてきた。

そうした場面では、参加者に心を開いてもらうため、自己紹介の質問に工夫を凝らす。

というのも刺激的な会話は通常、参加者が本当の自分を見せても良いのだと感じたときに生まれるからだ。

安心できる環境で、本当の自分、そして「なりたい自分」を見せられることが重要なのだ。

今向き合っている課題について話してみる

会話の糸口として有効な方法の1つは、自己紹介のときに仕事上の肩書ではなく、現在の心境、ワクワクすること、今直面している課題について語ってもらうことだ。

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