「4浪で上智合格」プロ野球の夢破れた彼の奮起 高校は野球強豪校、力の差を目の当たりに…
東洋経済オンライン / 2024年12月1日 7時20分
浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。
今回は野球強豪校である岡山県の創志学園高等学校から、4浪して上智大学経済学部に進学。現在は株式会社TEMPER代表取締役を務める鹿瀬岳人さんにお話を伺いました。
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4浪して東大を目指した
今回お話を伺った鹿瀬岳人さんは、野球強豪校である創志学園高等学校から4浪して、上智大学経済学部に進学した方です。
【写真で見る】野球少年だった少年時代の鹿瀬さんと、現在の鹿瀬さん
プロ野球選手を目指し、スポーツに特化したコースで野球に打ち込んだ彼は、スポーツ推薦を選ばず、浪人して東大を目指しました。
大胆な進路転換で勉強に4年を費やした鹿瀬さん。東大には受からなかったものの、彼は「4年間の浪人生活で焦ったことは一度もない」と語ります。
プロ野球選手と東京大学。異なる領域で、どちらもいちばんの場所を目指した彼の浪人生活と、その生活で得たものについて話を聞きました。
1995年、鹿瀬さんは東京都東久留米市で生まれました。鹿瀬さんの家族は、祖父も父親も会社経営をしていた経営者一家でした。
「生まれてすぐ広島に移り、幼稚園の年長から東京に戻って、中学校に入るタイミングでふたたび広島で生活をすることになりました」
東京と広島で少年時代をすごした鹿瀬さん自身は、ふわふわしている「変わった子」だったそうですが、両親からの「思いやりと他の人に優しくすることを大事にしなさい」との教えを守り、大人たちからはいい子だと思われていたようです。
そんな鹿瀬さんの生活は、小学校3年生から野球を始めたことで一変しました。
「父親はプロ野球選手になりたかった人なのですが、経営者である祖父に辞めるように言われて、広島で『御三家』と言われている男子進学校に進学しました。だからこそ夢を僕に託して、熱血指導をしてくれました。そのおかげか、小学6年生で"東西シニア"という西東京エリアの地区選抜に選ばれて、レギュラーとして世界大会出場に貢献することができました」
野球推薦で高校に進学
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