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「東海道線の終点」神戸駅、地味でも大きな存在感 連節バスが乗り入れ、駅前再整備で変貌するか

東洋経済オンライン / 2024年12月12日 6時30分

JR神戸駅北口の駅舎は1930年に建てられた。駅前は再整備計画で大きく変わりそうだ(記者撮影)

日本の東西を代表する港町、神奈川県横浜市と兵庫県神戸市には何かと共通点が多い。両市とも県庁所在地で行政・経済の拠点でありながら、中華街や高台の洋館などの異国情緒あふれるスポット、再開発されたウォーターフロントなどが観光客の人気を集めている。

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新幹線の駅は新横浜と新神戸。どちらも街の中心からは少し離れていて、それぞれ市営地下鉄が市内各地と結んでいる。県名と同じ名称の兵庫駅(山陽本線)と神奈川駅(京急本線)があるが、あまり目立たない。大倉山駅は東急東横線と神戸市営地下鉄山手線に存在する。

では両市の中心駅はというと、横浜はJR東日本、京浜急行電鉄、東急電鉄、横浜高速鉄道、相模鉄道、横浜市営地下鉄と日本最多の6事業者が乗り入れる横浜駅。神戸はJR西日本、阪神電気鉄道、阪急電鉄、神戸市営地下鉄、神戸新交通のターミナルである三宮駅が挙げられる。JR西日本は「三ノ宮」、阪神と阪急は「神戸三宮」などと路線によって表記が異なる。

神戸駅の意外な存在感

神戸市の玄関口は三宮(三ノ宮)であることは、駅前の百貨店や商店街のにぎわいをみても間違いなさそうだ。が、JRで2駅西隣の神戸駅もなかなかの存在感を放っている。横浜でいえば桜木町駅のような位置づけだろうか。

【写真を見る】市の名前を冠する割には観光客にあまり知られていない?神戸駅。南口には新神戸・三宮と結ぶ長ーい連節バスが乗り入れ開始。どんなところ?

JR三ノ宮駅の1日平均乗車人員(2023年度)が11万5935人で県内首位なのに対し、JR神戸駅は5万1549人で2位につける。東海道本線の終点、山陽本線の起点という重要な肩書を背負い、同駅から東海道本線は東京駅まで589.5km、山陽本線は門司駅まで534.4km続いている。ただ、大幹線の起終点ではあるものの運行上は中間駅で、同駅始発着の列車はわずかだ。

神戸駅は1874年5月11日、大阪と結ぶ鉄道が開通した際に誕生した。1872年の新橋―横浜(現・桜木町)間に次いで日本で2番目の路線で、2024年に開業150年を迎えた。1930年に建てられた現在の駅舎は昭和初期のレトロな外観。正面に掲げられた大きな時計が目を引く。かつて貴賓室だったスペースはスターバックスコーヒーの店舗の一部になっている。

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