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「しんどい管理職」に必要な地味でも重要なこと はじめて管理職になったら意識するポイント

東洋経済オンライン / 2024年12月13日 8時0分

(撮影:今井康一)

組織としてのチームワークを発揮するためには、チームの各員・各部門の力の足し算ではなく掛け算が重要となります。管理職としてこの掛け算を実現するためには何が必要か?

数々の企業で人材開発や組織マネジメントについての講演を行う株式会社新経営サービスのコンサルタントである岡野隆宏氏が、管理職が意識すべき3つのポイントを著書『管理職の手帳 BASIC100』よりご紹介します。

①他部門はいま、どんな状況か?

管理職は他部門・他部署との連携を強化し相乗効果を出す、生産性を上げることも役割です。他部門とのつなぎ役を担うということですが、これは一見地味なようで、非常に重要な役割です。

そのためには、まず他部門との間で相互に状況を理解し合いましょう。自部門と他部門では目標、課題が異なるため双方の意識は違うところに向いています。

この状態のままで意見を交わしても噛み合わず、おそらく平行線に終わるか関係性が悪化することが予想されます。全社目標達成に向け、社内ボーダーレスな連携を強化し、組織ならではの相乗効果を生み出したいものです。タテ割り色が強い組織も多いので、取り組もうとすると思った以上に難しいかもしれません。

しかし、部門間の相互理解を図るために、たとえば可能な範囲でお互いのデスクや現場に足を運んでみるのはどうでしょうか。他部門の業務プロセスをリアルに観察し、実際の状況や課題を直接確認することで理解が深まり、問題解決や業務改善のためのヒントが見つかりやすくなります。

また、共同でプロジェクト活動を推進するのもひとつの方法でしょう。
共通の目標に向かって、意思疎通を図る中で協力体制ができ、チームワークの形成にもつながります。部門間連携の基盤ができ始めると、お互いの異なる視点を基に問題解決のスピード感が増したり、リスクマネジメント対策が整ったりするなど、好影響を与えます。一人、一部門に創出できる成果には限界があります。組織のつながりを深めましょう。

②双方が納得して目標に向かえているか?

他部門との相乗効果を高めるには、積極的にコミュニケーションをとりましょう。放っておいても関係がよくなるということはまずありません。こちらの考えとして伝えたいことや相手の要望について、可能な限り顔を合わせ、声を聞き、表情を見ながら意思疎通を図ることが重要です。

しかし、頭では理解できても、いざやろうとすると大変だ、億劫だといったネガティブな気持ちが先行しがちで、躊躇なく行動に移せる管理職は少ないかもしれません。実際にリクエストを伝えてもわかってくれない、相手の話に耳を傾ければ言いたい放題に不満を述べられるということはよく聞きます。

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