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「パーカーおじさん」堀江氏の怒りがド正論なワケ "おじさんイジり"がNGになった、現代の切実な事情

東洋経済オンライン / 2024年12月14日 12時0分

炎上商法? 今回の騒動に乗じてパーカーを発売した妹尾ユウカ氏(画像:本人の公式Xより)

YouTube「新R25チャンネル」の「【老害おじさん化回避】若者と絡むな、パーカー着るな。“いいおじさん”のすべて【イケオジへの道】」という動画で、コラムニスト・脚本家の妹尾ユウカ氏が「40歳近くになって、パーカー着てるおじさんっておかしい」と主張したところ、実業家の堀江貴文や投資家の田端信太郎氏が反論し、話題となっている一件。

【写真】「いやいや深読みしないで…」ホリエモンの「ド正論」投稿

小さいタネ火かと思いきや、その後、実業家のひろゆき氏なども論争に参入し、びっくりするほど燃え上がっています。

「おじさんイジり」の終焉

今まで、“おじさんイジり”がそれほど問題になったことはありませんでした。どちらかといえば、女性に対しての年齢や容姿に対する“イジり”が炎上することのほうが多かったでしょう。しかしそれも最近のことです。

時代は「ダイバーシティ&インクルージョン」。多様性や包括性、機会の均等が尊重されなければなりません。それらが尊重される世の中では、“年齢イジり”や、顔・スタイルなどの“容姿イジり”はすべてご法度です。

特に影響を受けているのが、お笑い芸人さん。見た目で笑いを取ることがやりづらくなり、女性芸人の“ほがらかな”顔つきや体形を揶揄することもできないし、極端に表現すれば、メシのタネを取り上げられてしまったともいえます。

女性を見た目や年齢でイジることは、少なくとも社会の表舞台からはほぼ消えました。職場においても同様です。いまだに一部の政治家などが、結婚率や出生率の低さについて余計なたとえで表現して炎上することがありますが、さすがに最近はかなり少なくなってきました。

女性の容姿イジり、年齢イジりの全面禁止は定着したといえます。では男性はどうでしょうか。

「男性へのハラスメント」が顕在化した2024年

2024年は、男性へのハラスメント事案が多数起こった年でした。

今年8月、「夏場の男性の匂いや不摂生してる方特有の体臭が苦手すぎる」という、女性フリーアナウンサーのX投稿が大炎上しました。

猛烈な批判を受けて、所属しているプロダクションから契約解除されるなど影響は甚大でしたが、このときも「男性の体臭」という差別が大きな問題になりました。性差をつけずに「気になる体臭」であればまだしも、男性だけを批判したととらえられたことが炎上の燃料になったといえます。

また10月には、フジテレビ『めざましテレビ』の番組公式YouTube動画で、先輩アナウンサーが新人男性アナウンサーを容姿でイジっていたと炎上。ついには同局の港浩一社長が定例会見で釈明するほどの事態になりました。

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