電車が電車を踏切待ち!? 珍しい「鉄道の交差点」のレアな光景

乗りものニュース / 2020年10月18日 10時10分

大手町駅前電停に停車する市内線の路面電車。手前の線路が郊外電車のもの(2014年9月、大藤碩哉撮影)。

線路と線路が十字に交わる「鉄道の交差点」が存在します。ここでは、電車がクルマと同じように、踏切の遮断機の前で電車の通過を待つという珍しい光景も。どういうことなのでしょうか。

線路と線路が「直角に交わる」 さてどうなる?

 道路だけでなく、鉄道にも「交差点」が存在します。線路どうしが交わるといえば、ポイント部分などで斜めに分岐する形態はありふれたものですが、直角に交わるとなれば話は別です。

 場所は愛媛県松山市、伊予鉄の大手町駅付近です。伊予鉄の郊外電車と市内線(路面電車)が十字に交わります。一般的な電車(鉄道)と路面電車(軌道)の交差は日本国内でここだけです。

 路上の軌道を走る市内線側には、道路部分にかかる踏切遮断機が設置されています。ここは「鉄道」である郊外電車のほうが優先。そのため郊外電車が通過する際は、市内線がクルマや歩行者と同じように“踏切待ち”をする光景が見られます。

 ただし、どちらの路線も朝と夜を除き、運転間隔が10分もしくは15分ごとになるうえ、市内線は交通状況によって所要時間が変わるため、踏切待ちが発生する正確な時刻を見極めるのは難しいでしょう。

 郊外電車のこの区間は1888(明治21)年に開通。一方の市内電車は1936(昭和11)年、西堀端~国鉄駅前(現・JR松山駅前)間が開通した際、郊外電車と交差されました。ちなみに線路ばかりでなく上空を見ると、架線も同じく十字に交わっています。

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