中央線のグリーン車導入に向けた駅工事、まもなく開始 影響を受け鉄道ファンのオアシス閉店へ

乗りものニュース / 2018年9月19日 16時10分

中央線快速に導入されるグリーン車のイメージ(画像:JR東日本)。

2023年度に予定されている中央線快速へのグリーン車導入に向け、ホームの延伸工事などが始まります。これにともない、工事に支障するため閉店を余儀なくされる店舗も。今後どのような影響が生じるのでしょうか。

NRE直営の飲食店、1年3か月で閉店のワケ

 神田駅構内にある飲食店「神田鐵道倶楽部」が2018年9月29日(土)の営業をもって閉店します。車内販売や駅弁の製造などを手掛けるNRE(日本レストランエンタプライズ)が直営するこの店、かつて寝台特急などの食堂車で提供されていたメニューを再現した復刻メニューが提供されたり、店内にはSLのナンバープレートや古い行先表示板などがずらりと並べられたりと、「鉄道ファンにとっての『癒しの空間』」(NRE)を目指した店でした。

 開店は2017年6月。NREによると、わずか1年3か月での閉店には、やむにやまれぬ事情があるといいます。

「中央線快速の12両化に向けたホーム延伸などの工事に店が支障するためです。同様の業態での出店は現在のところ検討しておらず、店内の調度品も当社で保管することになります」(NRE)

 中央線快速列車は今後、グリーン車2両が新たに連結され、現状の10両編成から12両編成になることが予定されています。これにともない、神田駅では中央線ホームの長さが足りなくなるため、これを延伸させなくてはならないのです。

 神田駅などを管轄するJR東日本東京支社によると、「グリーン車運行区間の44駅について、ホーム延伸など、運行に必要な駅改良工事を準備ができたところから順次進めていきます」とのこと。グリーン車の運行区間は、東京~大月間および青梅線の立川~青梅間とされています。

 現在のところ、神田以外で工事に支障するため駅構内の店舗が閉店するなどの予定はないそうですが、今後、中央線の駅で通路が一部狭まるといった可能性はあるといいます。神田を含む一部の駅では、ホーム延伸だけでなく、並行して行われる耐震補強工事も影響してくるそうです。

車両はどうなる? 中央線グリーン車計画

 中央線快速のグリーン車は、2023年度末のサービス開始が予定されています。

 車両は現在、中央線快速に使われているオレンジ帯のE233系電車です。10両編成のうち東京寄りから4両目・5両目となる位置にグリーン車が2両連結され、そのうち東京寄りの車両はトイレ付です。さらに、現行の4両目、グリーン車連結後は6両目となる普通車にも今後、車いす対応のトイレが新設される計画です。

 グリーン車は今後116両(2両×58本ぶん)が新たに造られます。東海道本線や横須賀線といった他路線のグリーン車と同様、車両の中ほどが2階建てのものですが、中央線グリーン車ならではの特徴も。

 それは、乗降ドアの開口幅が従来の810mmから1300mmに拡大され、片開きから両開きに変更されること。JR東日本によると、スムーズな乗降や、東京駅での短時間折り返しを可能にするためだといいます。

 車両の工事は2018年度以降、2023年度まで順次実施されますが、普通車に設置されるトイレは2019年度末以降、設置が完了した車両から使用できるようになるそうです。

 ちなみに、中央線快速に使われるE233系電車には現在、10両固定編成と、4両+6両に分割できる編成があり、後者の編成には、6両側にグリーン車が連結されて4両+8両になります。分割可能な編成は青梅線・五日市線直通電車(青梅線に6両、五日市線に4両が乗り入れ)や、五日市線・八高線直通電車(五日市線に6両、八高線に4両が乗り入れ)、大月駅から富士急行線に乗り入れる電車(富士急行線に4両のみが乗り入れ)に使用されていますが、五日市線および八高線、富士急行線はグリーン車の運行区間に含まれていません。

※一部修正しました(9月20日16時50分)

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