消えゆく「ドライブスルー公衆電話」リニューアルのワケ 現存2か所のみ、なぜいま?

乗りものニュース / 2019年7月23日 16時0分

愛知県日進市にあるドライブスルー公衆電話、リニューアル前の姿(画像:NTT西日本名古屋支店)。

携帯電話の普及とともに全国で公衆電話が数を減らしていますが、そのなかでも全国で2か所が残るのみという「ドライブスルー公衆電話」のひとつが、31年ぶりにリニューアルされました。公衆電話、いま見直されているそうです。

見直される公衆電話の「シンボリックな存在として」

 愛知県日進市にある「ドライブスルー公衆電話」が2019年6月13日(水)、設置から31年ぶりにリニューアルされました。

「ドライブスルー公衆電話」はその名の通り、クルマに乗りながら利用することを想定した公衆電話です。日進市ではNTT西日本日進交換所の敷地内にあり、今回、電話機やそれを覆う雨除け屋根、施設内の路面標示や看板といった設備が全面的に更新されました。

 NTT西日本名古屋支店によると、ドライブスルー公衆電話は1980年代から全国に設置されたものの、携帯電話の普及とともに数を減らし、いまではこの愛知県日進市と島根県内の2か所を残すのみだそうです。日進市のものについては、「1989(平成元)年の設置から30年余りを経て老朽化していたため、一般的な公衆電話への転換や廃止も含めてどうするかを検討し、最終的にリニューアルに至りました」と話します。

「ドライブスルー公衆電話は全国で2か所しかないこともあり、多くの方に注目いただいています。また、大きな災害が続き公衆電話が見直されているなか、ひとつのシンボリックな形として残しました」(NTT西日本名古屋支店)

 ドライブスルーに限らず、全国の公衆電話設置台数はピークだった1984(昭和59)年度末の約93万5000台から減り続けており、特に携帯電話が普及した2000年代に次々と撤去され、2017年度末には約15万8000台となっています。しかしNTT西日本名古屋支店によると、「公衆電話は災害時にも優先的につながることから、見直されています」といい、総務省もまた、安否確認の問い合わせなどで電話が混み合い、通信規制によりつながりにくくなる場合でも、公衆電話はそうした規制を受けないと説明します。

 ちなみに、ドライブスルー公衆電話の電話機は、コードが通常の電話機の約2倍にあたる140cmあり、クルマを寄せて受話器を取り、車室内で通話ができるようになっているとのこと。設置高さも90cmと、クルマの窓越しに利用することを想定したものだそうです。

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