舌の状態でわかる心の悩みと体調 舌が白い人はパワー不足で優柔不断になりがち

　よく顔を合わせる人でも、相手の舌を見たことはあまりないでしょう。人相学では、舌はコミュニケーション能力をあらわしています。東洋医学では舌を観察し、さまざまな身体の状態を見る大切なパーツとされています。また、心と身体はつながっているため、心の悩みが体調に影響することも……。

　今回は、舌の具合によって、「あなたの心身にどんなトラブルがあるのか」を探っていきましょう。

■舌に歯型がついている……体力の低下、コミュニケーションが上手にとれない
　舌の両端などに歯型がついている。もしくは、舌を噛む癖がある場合、体力が低下し、代謝がうまくできていないようです。また、ストレスもかなりたまっている様子。自分の発言がうまく伝わっているだろうか、という不安があり、上手にコミュニケーションがとれないことにいらだちがあるでしょう。まずは、食べ過ぎ飲み過ぎに注意して。人とつかず離れず適切な距離を保つことも大切です。

■舌にひびがはいっている……水分や栄養不足、枯れた状態
　舌にひびがある場合は、水分や栄養が不足しているようです。生活にも潤いがなく、枯れた状態ではありませんか？　目の前に仕事に追われている、将来の夢が具体的に持てないでいるのかもしれません。まずは、ビタミンやミネラルなど栄養をバランスよく取り、ヨガなどでリンパの流れをうながしてみて。ゆったり過ごす時間を持ち、将来へのビジョンを思い描けば、心と身体にうるおいがあふれてくるはずです。

■舌が白い……パワー不足で優柔不断に
　全体に白っぽい舌は、熱を生む力が不足ぎみ。寒い時期には体調を崩したり、冷えがひどくなることも多いでしょう。また、優柔不断になり、決断できずに物ごとを先延ばしにしがちです。対策としては、生野菜など身体を冷やすものではなく、根菜類などを選ぶように心がけること。また、パワー不足なので、無理はしないこと。冬の寒い時期は心身ともに癒しを大切にし、春への活力を養っていきましょう。

■舌が赤い……熱がこもり、不平不満が強くなっている状態
　舌が赤い、赤みが強い場合は、身体に熱がこもっている可能性があります。実際に熱があるかもしれないので注意してください。また、自分を認めてくれない、納得いかないなど、怒りや不平不満が強くなっていませんか？　過去にこだわらず、冷静に客観的に今の状況を見つめてみましょう。自分の部屋を大掃除して、快適に過ごせる工夫をすると、気分がすっきりします。

　あなたの舌の状態はどうでしたか？　舌はいつも同じ状態ではなく、日々変化しています。舌を観察することで、心身の状況の目安になるはず。「いつもと違う」と違和感を覚えるときは、早めの受診を心がけましょう。
（金森藍加）

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