台風24号の停電 25m/s超の暴風で発生 ビッグデータ分析
ウェザーニュース / 2018年10月3日 11時50分
9月30日(日)から10月1日(月)にかけて本州を直撃した台風24号。今回の台風で目立ったのが暴風被害でした。
その中でも広範囲で発生した停電について、気象観測データとスマホアプリやTwitterなどからの停電報告をもとに分析しました。
沖縄や九州南部をはじめ、夜間帯では関東で50万戸前後、そして東海では119万戸もの家屋で停電が発生。
断線が多数発生している地域では、3日(水)の時点でも停電が解消していないところがあります。
3万以上のデータで見る停電の広がり
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ウェザーニュースでは30日昼頃〜1日早朝にかけて、全国の方にスマホアプリやTwitterを通し、停電の状況を報告していただきました。
述べ3万以上の停電報告をマップにして時系列で重ねるとこのような変化になります。
時間を追うごとに西から東へ停電エリアが広がっているのがわかります。特に報告が多いのが、関東や東海エリアです。
最大瞬間風速25m/s以上で停電が起こっていた
関東や東海エリアを中心とした太平洋側で報告が集中しているのは、台風24号の進んだ進路の右側にあたるためです。
一般的に台風は進行方向の右側は「危険半円」と呼ばれ、雨、風ともに強まります。
さらに、停電の報告と観測された最大瞬間風速との関係を分析すると、関東・東海エリアともおおむね最大瞬間風速が25~30m/s以上の地域で停電が発生していたことがわかりました。
最大瞬間風速が25m/sを超えてくると停電被害が発生しやすくなると言えそうです。
接近中の台風25号による影響は…
現在、日本には台風25号が近づいてきています。
3日(水)9時時点の予想では、沖縄付近を通過した後、東シナ海から日本海へ進む予想です。
南西諸島では猛烈な風が吹き荒れる予想ですが、台風24号で停電が多く発生した関東や東海エリアでは、広域で停電が発生するような暴風にまではならない見込みです。
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