天気予報でよく聞くシリーズ 「前線」編
ウェザーニュース / 2018年10月27日 9時30分
雨が降る日などの天気予報によく出てくる「前線(ぜんせん)」。天気の世界では、「前線」は4つの種類に分けられます。
そもそも前線とは
前線のイメージ
天気予報で「前線」は、高気圧、低気圧と同じくらいよく使われるコトバです。前線も低気圧と同様に雲を伴うことが多く、お天気は悪くなります。
では、前線とはどんな存在なんでしょうか?
地球をとりまく空気は、場所によって様々な性格を持っていて、性格の違う暖かい空気と冷たい空気の境目のことを前線と呼んでいるんです。
この境目では、空気の重さが異なることで上下方向に空気が移動し、そこで雨雲が作られます。
前線は4種類ある
前線には温暖前線、寒冷前線、閉塞前線、停滞前線の4つの種類があり、この4つの前線はそれぞれ構造が異なり特徴があるんです。
それぞれの前線の特徴をご紹介していきます。
1.温暖前線
天気図では赤と半円で表現
雨は比較的弱く、長く続く。
温暖前線は幅が広く、近づいてくるときに順番に色々な雲が現れるため、天気の変化を知る手助けになります。雨の降り方は比較的弱く、長く続くことが多くなります。
2.寒冷前線
天気図では青と三角で表現
短い時間で強い雨が降る
寒冷前線は動きが早く、雨雲も発達しやすい前線。
このため、前線が通過するタイミングで強い雨が降りますが、あまり長く降りません。寒冷前線が通過したあとは気温が下がります。
3.閉塞前線
温暖前線と寒冷前線の向きが一緒
長いものに巻かれるタイプ
発達中の温帯低気圧からは、温暖前線と寒冷前線が1本づつ伸びていることが多いのですが、寒冷前線の方が動きが早いため、温暖前線に追いついてしまうことがあり、これが閉塞前線になります。閉塞前線は寒冷前線、温暖前線の強い方の性質を受けて雨の降り方が変わってきます。
4.停滞前線
温暖前線と寒冷前線の向きが逆
暖かい空気と冷たい空気が押しつ押されつ、勢力が同じくらいの空気と空気の境目に停滞前線ができます。
前線の幅方向へは動きがあまりなく居座るのが特徴で、梅雨の梅雨前線や秋の長雨をもたらす秋雨前線がこれに当たります。
次に天気図を見る機会があったら、この4つの中のどれが書かれているか探してみてはいかがでしょうか。
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