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【手荒れケア】見逃しがちな初期症状を侮ってはいけない!

ウェザーニュース / 2018年12月2日 16時30分

ウェザーニュース

寒さとともに乾燥も気になるシーズンがやってきました。
野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に、正しい手荒れの進行を防ぐコツを教えて頂きました。

冬のカサつきをあなどってはダメ!

秋も深まり、野村皮膚科医院では手荒れで受診する患者さんが増えているといいます。「秋冬は空気の乾燥に加え、寒さで血行が悪くなるなど、手荒れしやすいのです」と野村先生は説明します。

表皮は、角層、顆粒層、有棘層、基底層の4層からなっていますが、一番上の角層が生まれ変わるには約2週間、表皮全体では約4週間かかります。つまり、乾燥が進み皮膚の深部にまでダメージが進めば、それだけ回復に時間がかかってしまうのです。

「たかが手荒れと考えがちですが、進行するとひびやあかぎれになったり、強いかゆみが出たり、ひどい湿疹になることもあります。気付いたら早めに対処しましょう」(野村先生)

サインは「手のひらや指先のカサつき」

野村先生によると、手荒れは大きく5段階に分けられます。

「手荒れ初期」は、手のひらや指先にカサつきを感じる状態、「手荒れ注意期」は、さらに軽いひび割れや皮むけが見られるようになります。

「手荒れ進行期」には、手の皮膚全体が硬くなってひび割れや赤みが目立ち、血がにじむこともあります。
「手荒れ重症期」になると、皮むけがひどくなり、じくじくしてかゆみが出たり、ひび割れから出血して痛みを感じます。
「手荒れ最重症期」では、猛烈なかゆみやじくじくして黄色い浸出液が出たり、指を曲げるのが辛くなります。

「じくじくしたり出血したり、かゆみで無意識にかいてしまうようになったら、すぐに医療機関での適切な治療を受けましょう。こじれて最重症期になる前に早めに治療することが大切です」(野村先生)

そこまでひどくなる前に、しっかりケアすることが大切なのです。目安は手のひらや指先のカサつきです。

初期なら一晩で改善する方法が!

手のひらや指先のカサつきは、「手荒れ初期」の状態です。見逃しがちですが、この段階から手荒れはもう始まっているのです。
ケアの方法は、夜たっぷりハンドクリームを塗ることです。一晩眠ればかなり改善し、毎晩続ければ比較的すみやかに治ります。

「手荒れを防ぐには、手を洗ったらしっかり水分を拭き取る、ハンドクリームなどの保湿剤をこまめに使う、といった基本的なことが大切です。ベタつきが気になるなら、日中はローションや乳液タイプをこまめに使い、夜にクリームなど油分の多いものを使うのがお薦めです」(野村先生)
「冬は手がカサつくもの」とあきらめず、適切なケアをしましょう。

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