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5人に4人が"冬も空気しっとり" 冬でも乾燥しない県とは

ウェザーニュース / 2019年1月13日 5時15分

ウェザーニュース

「冬の空気」と聞くと、皆さんはどのような空気を想像しますか?
カラカラに乾燥していると思う方が多いかもしれません。
では、実際はどうなのか、ウェザーニュースでは2019年1月8日〜9日に冬の空気に関する調査を実施しました。

北陸は冬でも空気しっとり

ウェザーニュース会員10,057人の回答を集計すると、全国の9割は「カラカラ」と感じていることが分かりました。

2019年1月8日〜9日 10057人

しかし都道府県ごとに分析してみると、関東など太平洋側では9割前後が「カラカラ」と回答している一方、北陸を中心とした日本海側では「しっとり」の割合が多くなっています。

◆しっとりと回答した割合が多い県
 新潟 79%
 富山 72%
 石川 71%
 福井 71%
 山形 66%

現地の皆さんの声を聞いてみると、
・オールシーズン加湿器がいりません。通年湿気っている感じです。(福井)
・暖房で窓は結露で、時々除湿機使います(福井)
・洗濯ものが乾かない(新潟)
・地面が乾いていることが少ないから。散歩により 毎回犬の足が激しく汚れるので、綺麗にするのに手間がかかる。(富山)


太平洋側の住民としては考えられないような答えがありました。
乾燥肌の方々にとっては羨ましすぎる状態かもしれませんが、湿度が高いからこその悩みもあるようです。

・ただ、部屋はエアコンなのでカラカラですね…(新潟)
という声も。外は潤っていても、エアコンをつけると空気が乾燥してしまうのは、どこのエリアも同じようです。

では、どうしてこのように地域で大きな差が生まれるのでしょうか。
それは、冬に見られる「西高東低の冬型の気圧配置」が大きく起因しています。

湿度を左右するのは「冬型の気圧配置」

西高東低の気圧配置とはその名の通り、日本の西側に高気圧、東側に低気圧がある場合のこと。

西高東低の気圧配置になると、寒い地域で発達した高気圧から東の低気圧に向かって空気が流れます。
高気圧と低気圧の間に位置している日本では、北西方向から冷たい風が吹きくことになります。

冬型の気圧配置となった場合の風の流れ

西の大陸から日本海を渡ってきたその冷たい風は、日本海で水蒸気をたっぷり蓄え、積雲・積乱雲を発生させます。そのため、日本海側では空気がしっとりし、さらには雨や雪となるのです。
特に東北日本海側に比べて北陸の方が「しっとり」の割合が多いのは、比較的に気温が高く湿った雪や雨になることが多いことが考えられます。

一方、日本海側で雪や雨を降らせて水分を落とした雲は、日本列島の中心にある山々(脊梁山脈)を越えた後、乾燥した風となり太平洋側に吹いていきます。そのため、太平洋側では冬になると非常にカラカラした空気となるわけです。



ちなみに、海に囲まれている沖縄の皆さんは、38%はカラカラと回答しています。
海からの湿気で潤いたっぷりなのかと思いきや、冬は気温が下がって空気中の水分量が下がる分、夏に比べるとカラッと感じる方が増えるのかもしれません。

次に遠方へ旅行する際は、湿度の違いもぜひ体感してみてください!


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