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3人に2人が悩む「ガサガサかかと」、とっておきの対策とは?

ウェザーニュース / 2019年2月20日 6時25分

ウェザーニュース

冬は「ガサガサかかと」に悩む人が少なくありません。野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に、効果的なかかとケアについて教えて頂きました。

約6割の人がかかとの乾燥で悩んでいる!

ウェザーニュースが行った調査(回答数:9,846人)では、なんと約6割の人がかかとの乾燥に悩んでいるという結果になりました。

「62%の人があると答えた“ガサガサ”も問題ですが、“パックリ”はさらに乾燥が進行して肌にひび割れが入っている状態で、より深刻ですね。

この時季のかかとの状態は、乾燥の影響を強く受けます。男女別では、女性で悩んでいる人が多いのは、ストッキングやタイツを着用したり、冷えにより血行が悪くなっている人が多いためと考えられます」(野村先生)

ガサガサのワケにはかかとの特性も

身体を覆う皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層構造でできています。表皮はさらに4層構造になっており、基底層で生まれた表皮細胞が約1ヵ月かけて1番外側まで押し上げられ角質層となり、古い角質層は約2週間で剥がれ落ちます。これが肌のターンオーバー(角質層の新陳代謝)です。健康な肌では角質層が皮脂膜に覆われており、肌の乾燥を防いでいます。

「足裏は、皮脂腺(毛)がなく汗腺が多いため、もともと乾燥しやすいのです。さらに、冬は寒さで血行が悪くなり、摩擦や圧迫を受けやすくなるため、ターンオーバーが乱れて古い角質が溜まりやすいのです。かかとのガサガサ、ひび割れにつながります」(野村先生)

気づかぬうちに、かかとを乾燥させる生活になっていることもあります。
「裸足で床暖房の上で過ごしたり、ファンヒーターに当たることで足を乾燥させてしまう人もいます。化学繊維製のタイツやモコモコした靴下やスリッパも、足を乾燥させます」(野村先生)

洗いすぎない&保湿、角質ケア

かかとをつるつるにするためには、状態に合わせたケアが大切です。

「かかとが粉を吹いたり、カサカサしたり、皮がめくれ上がっているときは、乾燥状態です。ゴシゴシ洗いはやめて、乳液やクリームなどの保湿剤を使います。外出前やお風呂上がりなど、人差し指の先から第1関節まで伸ばしたくらいの量を足の裏全体に塗るといいでしょう。マッサージしたり、塗った後に綿などの靴下をはくと、より効果的です」(野村先生)

かかとの皮膚がかたくなっている場合はどうでしょうか?

「古い角質層が溜まった角化の状態です。ターンオーバーが滞る悪循環になり、タコやウオノメ、臭いなど引き起こす原因となるので、軽石ややすりで余分な角質を除去する角質ケアも必要です。ただし、削りすぎると刺激となって、かえってその後に角質が厚くなるおそれがあるので、2週間に1度程度にしましょう。

かたくなり始めた場合は、尿素配合のクリームを使えば、徐々に柔らかくなります。ひび割れや冷えが強い場合は,ビタミンE配合のクリームをたっぷり使用します。軽いかさつき程度でしたら、保湿系の乳液やクリームで早めのケアをしましょう」(野村先生)

病院に行くタイミングは?

「かかとの荒れは、ひどくなると靴をはくのが辛くなったり、ヒビが割れて出血することもあります。また、乾燥による荒れではなく、かゆみがなくカサカサするタイプの水虫など、他に原因のあるケースもあります」(野村先生)

対策を続けても改善しないときは、早めに皮膚科を受診しましょう。

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