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平成史 台風⑨ 平成30年台風12号 逆走台風 東から西へ日本列島を縦断

ウェザーニュース / 2019年2月26日 7時10分

ウェザーニュース

記録的な猛暑となった平成30年。暑さをもたらした高気圧の位置と寒冷渦がこれまでになかったような台風の進路を生み出しました。

逆走台風

フィリピンの東の海上で発生した台風12号は発達しながら北東に進みました。この時期は西よりに進むことが多いのですが、夏の高気圧の位置が例年より東~北に移っていたことで、その縁に沿って北東進を続けました。

そして小笠原近海を通過した後、今度は北から西へと進路を変えることになります。この要因になったのが”寒冷渦”です。

水蒸気画像(2018/7/26 9:00)

寒冷渦とは中心に寒気を持つ低気圧です。寒冷渦と台風の2つの渦が相互に作用し合う形となり、今回は寒冷渦を中心として、台風が周囲を回るような動きになりました。

関東の沖合を”西”に進んだ台風12号が三重県に上陸。その後は近畿、中国、九州と西日本をまさに”逆走”していきました。

九州を抜けた後も2回ループを描くような進路をとった台風12号。最終的に中国大陸に上陸して、熱帯低気圧へと変わっています。

幸い大きな被害にはつながらなかった台風ではありますが、通常と違う進路をとることで、影響が変わってくるため、対策の難しい台風でした。


2019年4月30日で「平成」が終わります。ウェザーニュースでは、平成30年間に起こった気象や災害などを、過去の資料などをもとに連日振り返っていきます。

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