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来年も使うために… ひな人形収納の鉄則とは

ウェザーニュース / 2019年3月4日 11時0分

ウェザーニュース

ひな祭りが終わったら、ひな人形をしまいますよね。その際、どんなことに注意すれば良いのかが分からないことも。

収納をいい加減におこなってしまうと、大切なひな人形が湿気の影響で傷んでしまうこともあるので、正しくしまう鉄則を学びましょう。

江戸時代から続く老舗人形店「倉片人形」の倉片順司さんにうかがいました。

ポイントは3つ

収納は天気の良い日に!

「天気が良く、空気の乾燥している日にしまうようにしてください。湿気はカビの原因となります。そのため雨など湿気を多く含む天気の悪い日の収納は、避けたほうが良いでしょう」

保管場所も重要

また湿気対策としては、保管場所も重要です。天袋のような湿気のたまりにくい高い場所にしまうのが効果的ですが、住宅事情によってはそれが難しい場合もあります。この場合は、「収納したケースを直接床に置かず、すのこを敷くなどの湿気対策を十分におこなう」ことを忘れないようにしてください。

防虫剤の意外な落とし穴

湿気はカビだけではなく、虫食いの原因にもなります。そこで人形用防虫剤の出番ですが、ここでも注意が必要です。

「使用する防虫剤は1種類に限り、複数の種類の防虫剤を併用しないことです。成分の異なる防虫剤が化学反応を起こす可能性があるからです。それによって、人形が着ている着物の金の糸が、変色してしまったという例もあります」(倉片さん)

人形用の防虫剤なら何でもいいだろうと思いがちですが、その活用法も実は重要なポイント。人形を守るために入れた防虫剤が、変色や変形の原因となることもあるのです。

また、防虫剤の影響が収納ケースに残り続ける場合もあるので、「毎年、同じ種類の防虫剤を使用する」ことも大切なようです。

「しまうのは天気が良い日」「湿気の溜まりにくい場所」「使用する防虫剤は1種類」、この鉄則を守って、1年後に大切なひな人形たちと笑顔で再会しましょう!

参考資料など

取材先:倉片人形(http://www.k-doll.co.jp/)

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