週刊地震情報 2019.05.05 また日曜未明に北海道で震度4

ウェザーニュース

日本域の最近一週間の地震回数は先週よりも大幅に少なく、震度3以上の地震は1回のみでした。（4月29～5月4日の集計）

国内：2週続けて未明に震度4

5日(日)1時40分頃、北海道の根室半島南東沖を震源とする深さ約60km、M5.3の地震が発生しました。この地震で根室市で震度4、中標津町で震度3を観測しています。

先週の日曜日28日も少し場所は離れていますが、未明に北海道で最大震度4を観測する地震が発生しており、2週連続で同じような時間帯に地震が起きました。どちらも北海道の道東地方ですが、先週は内陸、今回は海底で発生し、直接の関連性はありません。

就寝中の方が多い未明に大きな地震が発生し、寝室のものが倒れたりすると避けることが困難です。相次ぐ未明の地震を機会として、就寝するスペースの近くに倒れたり落ちたりしやすいものがないか、改めて確認しておきましょう。

海外：カールスバーグ海嶺でM6.2

世界のM4.5以上の地震

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は2回発生しています。最も大きなものは29日(月)にアラビア半島の南東沖、カールスバーグ海嶺付近で発生したM6.2の地震です。

カールスバーグ海嶺は中央インド洋海嶺の北部を差し、アフリカプレートとインドプレートが分かれていく領域にあたります。

今回の地震のメカニズムは海嶺付近で良く見られる横ずれ型で、津波の発生はなく、近くに島もなかったことから、影響は出ていません。

頻繁に地震が発生するエリアではないものの、1954年には今回の震源近くでM7.1の地震の記録が残っています。

参考資料など

※日本国内の震源･震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。