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暑い時季こそ「温朝食」がいい理由

ウェザーニュース / 2019年5月28日 6時0分

ウェザーニュース

暑くなるにつれ、冷たいものをとる機会が増えてきました。しかし、「この時季だからこそ、朝食は温かいものをとってもらいたいのです」と話すのは源保堂鍼灸院の瀬戸佳子先生(国際中医薬膳師)です。

東洋医学の観点から暑い季節の1日を元気に過ごせる朝食について教えてもらいました。

胃の活動的な時間帯は7~9時

朝食が大事な理由は、胃が活動的になる時間帯が関係すると瀬戸先生は言います。

「東洋医学では、各臓器が修復され活動的になる時間帯が決まっています。胃の活動的な時間帯は朝7〜9時。この時間帯に合せて養生すれば、胃が元気になるのです。肝臓なら深夜1〜3時、胆のうは23〜深夜1時となります。

日本は湿度が高く、身体や消化器官に湿気がたまりやすいです。その湿度のせいで、胃が冷えたり、機能を落としやすくなったりすることが多いのです。胃にとって大切な朝の時間帯に負担をかけるとダメージが大きくなります。そのため朝食に何を食べるか、というのは非常に大切なことになってくるのです」(瀬戸先生)

胃は冷えると弱る

朝、冷たいものは避けたほうがいい

暑くなると冷たいスムージーを飲みたい! という人も多いでしょう。しかし瀬戸先生は、温かい朝食をとることを強くすすめます。

「とにかく胃腸は冷えると、弱ってしまいます。特にこの時季は薄着になったり、冷たいものをとりがちです。胃は温かくすると働きが良くなりますので、特に胃の活動時間である朝食は温かいものを摂るように心がけましょう。

おすすめはお味噌汁です。東洋医学では、発酵食品と消化器官とは相性がいいとされています。お味噌汁はまさに胃を元気にしてくれる朝食にうってつけです。時間がない方は、レトルトやマグカップにお湯を注いで味噌を溶かすだけでも構いません。特に朝、ボーッとしがちな人は、貧血の可能性も高いので、味噌汁に動物性タンパク質の鰹節や煮干しなどを加えることをおすすめします。

また、お酒を飲む人は解毒作用があるお味噌汁に加えて肝臓の解毒作用を助けるしじみや緑豆モヤシもを具材に入れるといいでしょう。

洋食派の人も、ポタージュスープに味噌を少し足すなど工夫してみるといいでしょう。トマトやカレーのスープに八丁味噌を入れるのも結構美味しいものです」(瀬戸先生)

ご飯と味噌汁がベスト

お粥やご飯などのお米も朝ごはんに最適だといいます。

「最近は炭水化物抜きダイエットが流行っていますが、薬膳的に米(うるち米)は胃腸を養い元気をつけてくれるものとされています。お米は、漢方薬では粳米(コウベイ)とも呼ばれ、胃を保護する効果があります。

特にお粥は胃腸が弱い人でも負担が少なく、昔は母乳が出ない時に乳児にお粥の上澄みを飲ませたと言われます。朝はぜひ味噌汁とご飯の組み合わせを取り入れてください」(瀬戸先生)

朝食は1日の栄養バランスを取る上でも非常に大きな役割を果たします。温朝食の習慣で健康的な1日のスタートをきってみませんか。

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