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津波到達までの時間が短い日本海の大地震

ウェザーニュース / 2019年6月19日 16時10分

ウェザーニュース

18日(火)夜に発生した山形県沖の地震では津波が発生。最も高いところで10cmと被害を及ぼすような津波ではありませんでした。
しかし、日本海で発生した地震では、これまでに何度となく大きな被害がもたらされています。

すぐに到達する日本海での津波

日本海の地震による津波で特徴的なのは、地震発生から津波到達するまでの時間が非常に短いことです。

1983年5月26日の日本海中部地震は、発生した11時59分のわずか8分後に青森県深浦、9分後には秋田県男鹿に津波が到達しました。大津波警報が発表された12時14分より前に津波が到達したこともあり、100人を超える方が亡くなっています。

また、1993年7月12日の北海道南西沖地震は、22時17分に発生。22時22分には大津波警報が発表されたものの、震央から60km程度と非常に近かった奥尻島には、数分程度で津波が到達したと見られ、甚大な被害に見舞われました。

大地震は陸地に近いところで発生

過去に日本海で津波が発生した地震の震源から陸地までの距離

日本海で津波を発生させるような大地震は、「日本海東縁ひずみ集中帯」と呼ばれるところで多く発生しています。
この集中帯は、日本列島から比較的近いところに位置しているため、津波が早く押し寄せてくるのです。

南海トラフ巨大地震の想定では、和歌山県や高知県の一部で津波到達まで5分未満とされていますが、日本海の地震でもこれに匹敵する早さで到達することがわかります。

強い揺れを感じたら、津波に備えてすぐに避難を

気象庁は、日本海中部地震や北海道南西沖地震などをきっかけとして津波警報の改善を行い、現在は地震発生から2~3分で発表を行っています。今回は22時22分の地震発生に対し、24分に津波注意報を発表しました。

それでも震源に近いところでは、注意報や警報が発表されてから避難しては間に合わないケースが考えられます。
強い揺れを感じたら、まずは津波発生を念頭において、日頃から避難路の確認等を行うことが必要です。

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