七十二候「半夏生」 雑節のひとつでもある半夏生とは
ウェザーニュース / 2019年7月2日 4時0分
2日は七十二候「半夏生(はんげしょう)」。半夏って…何だ?そう思った方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、半夏とは何か、またどんな季節なのかをご紹介します。
田植えはお早めに!?
半夏生は、中国から伝わった暦「七十二候」の一つでもありますが、日本独自の暦「雑節」の一つでもあります。
「どういうこと?」
実は、雑節の半夏生は七十二候の半夏生をもとに作られたのです。
農作業を行う上で重要な意味を持つ(雑節の)半夏生は、田植えを終える目安とされてきました。天候不順などでどんなに作業が遅れたとしても、半夏生以降は田植えを行わないようにしていたそうです。
というのも、半夏生以降に植えられた稲は秋までに十分実らず、収穫にはつながらないとのこと。そこから「半夏半作」と言われ、平年の半分ほどの収穫になってしまうから、この日までに田植えは終わらそう!という目的で半夏生を設けたのです。
半夏と半夏生

半夏:、半夏生:
七十二候の半夏生は半夏が生える時期ということを伝えています。
半夏とは、別名カラスビシャクと呼ばれています。あまり馴染みのない植物ですが、現在でも漢方として活用されています。
ちなみに、少しややこしいですが、半夏とは別に「半夏生」という植物も存在します。
半夏生の特徴はなんといっても葉っぱ。最初は青々とした葉なのに、花が咲く時期になると白く変化します。それもウッスラではなく、写真の通り真っ白に!ペンキでも塗られてしまったんだろうか…と思ってしまいますね。
この葉の色が変化する時期が、半夏生に重なることからその名がついたと言われています。
大雨に注意!

半夏生の頃になると梅雨も後半戦。やっと新たな季節の兆しが見え始めるわけですが、梅雨後半は例年大雨に見舞われることが多くなります。
そのため、西日本では半夏生の頃の大雨を「半夏雨(はんげあめ)」といい、そのときの洪水を「半夏水(はんげみず)」といいます。
河川の氾濫や土砂崩れなどの災害が起こりやすい時期とも言えるので、半夏生の頃は天気予報をこまめに確認しておくと良さそうです。
二十四節気と七十二候について
1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けた24の期間を「二十四節気」といいます。
そしてこれをさらに初候、次候、末候の5日ずつにわけて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候です。
二十四節気と七十二候は、その日だけではなく、次の節気または次の候までの期間も指しています。
次回は小暑の初候「温風至(あつかぜいたる)」についてご紹介します。
参考資料など
ウェザーリポート by Nobbyさん、るせりさん
この記事に関連するニュース
ランキング
-
114歳女子中学生が軽乗用車にはねられ意識不明の重体 運転していた21歳保育士の女を逮捕 三重・津市
CBCテレビ / 2025年2月11日 20時30分
-
2「人のやる事じゃない…」出荷直前のキャベツ約800玉盗まれる 生育不良で価格高騰の中 農家らは憤り隠せず
東海テレビ / 2025年2月11日 21時3分
-
3神社から狛犬盗んだ疑い、男「どうしても欲しくなった」が…「思ったよりボロボロで捨てた」
読売新聞 / 2025年2月12日 7時13分
-
4福島市土湯温泉の雪崩、客や旅館従業員ら62人がまだ孤立…あす以降ヘリでの救出検討
読売新聞 / 2025年2月11日 20時0分
-
5埼玉・八潮の陥没 運転席近くを掘削へ 救助に向け、完了まで3カ月
毎日新聞 / 2025年2月11日 20時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする

記事ミッション中・・・
記事にリアクションする

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
