日照不足と長雨の7月 九州は北部と南部で印象が二分
ウェザーニュース / 2019年7月30日 16時16分
7月も残す所わずかとなってきました。30日(火)は東北南部でも梅雨明けし、広い範囲で夏本番を迎えています。
ウェザーニュースでは、そんな7月の印象について調査を実施。全国9563人に、大雨、暑さ、日照不足・長雨、少雨の中で最も強く印象に残っている現象を回答して頂きました。
4人に3人は日照不足・長雨と回答
調査の結果、「日照不足・長雨」と回答した割合が70%を超え圧倒的に多いことが明らかになりました。
4つの選択肢のうち「日照不足・長雨」の回答が最も多かった都道府県は35に達し、まさに梅雨らしい梅雨の印象が強かったことがわかります。
特に回答割合が多かったのが関東で、軒並み90%超です。7月中旬までの記録的な日照の少なさが大きく影響したと見られます。
東京都心では6月27日から7月29日まで33日連続で降水があり、1954年の記録を超え過去最長記録となりました。
また、梅雨期間中の降水量も多く、東京では400mmを超え、平年の同じ期間と比較しても約1.4倍の雨が降っています。(同期間平年値:293.1mm)
九州北部は少雨、南部は大雨
太平洋側に梅雨前線が停滞するイメージ
また、特徴的な結果が見られたのが九州です。
今年は梅雨前線が太平洋側に停滞し、平年の2~3倍の雨が降った鹿児島や宮崎など南部は「大雨」の回答が最も多くなりました。それに対し、梅雨前線から離れていた福岡や佐賀などの北部は「少雨」の回答が最も多くなりました。
ただ、北部の中で長崎だけは特別警報が発表されるほどの雨が降った影響もあってか、「大雨」の回答が3割を上回っています。
同じ九州でも、梅雨前線との位置関係で印象が大きく変わるという、今年の梅雨の特徴がはっきりと現れた結果と言えそうです。
8月は全国的に厳しい暑さ続く予想
1か月予報 25日発表
梅雨明け後から8月前半にかけて、夏の高気圧が日本列島を広く覆い、気温は全国的に平年よりも高くなりそうです。
8月中旬以降は高気圧がやや勢力を弱める見込みで、晴れて暑い日が続くものの、雷雨の発生に注意が必要です。
ただ、広い範囲でのまとまった雨となる可能性は低く、降水量は平年並みか少ない予想となっています。
雨が印象的だった7月に対して、8月は暑さが印象的な1か月となりそうです。
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