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なぜ四角に切った豆腐を「やっこ」と呼ぶ?

ウェザーニュース / 2019年8月5日 11時0分

ウェザーニュース

8月5日は「奴の日」。「やっ(8)こ(5)」の語呂合わせから、一般社団法人 日本記念日協会によって、2017年に認定・登録されました。

暑い日が続いていることもあり、おかずやお酒のお供として、冷や奴(やっこ)を食べるという方も多いと思いますが、どうして四角に切った豆腐を「奴」というようになったのか、みなさんはご存知でしょうか?

奴豆腐の奴は半纏の模様だった!?

奴は本来、身分の低い使用人のことで、「家っ子(やっこ)」の意といわれます。江戸時代には、武家の奉公人を指すようになり、日常の雑務のほか、大名行列などで槍や挟箱(はさみばこ)などを持って先頭を歩くこともありました。

当時の奴が着ていた半纏(はんてん)には、四角い紋が描かれていました。釘抜(くぎぬき)といわれる紋(もん)で、四角に切った豆腐がこの釘抜紋に似ていたことから、四角い豆腐は奴豆腐といわれるようになったのです。

釘抜紋

そして、その奴豆腐のうち、冷やしたものを「冷や奴」、温めたものを「湯奴(ゆやっこ)」などと呼ぶようになりました。

手軽に食べられて、栄養豊富な冷や奴で、夏を乗り切ろう!

暑いからといって、そうめんや冷やし中華ばかりを食べていては、栄養が偏ります。

そこで頼りになる食べ物の一つが奴、つまり豆腐です。豆腐の主原料である大豆は「畑の肉」ともいわれ、栄養豊富です。

豆腐に含まれるタンパク質は、血液中のコレステロールを低下させ、その成分の一つであるペプチドは血圧の上昇を抑制するといわれています。豆腐に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをして、更年期の不調や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を抑制することが期待できます。さらに、肌荒れや冷え性の改善にも効くといわれています。

豆腐にはほかにも、老化や病気の予防が期待できる成分が豊富に含まれています。暑い夏の健康維持の強い味方にもなるでしょう。しかも豆腐は、簡単に食べられます。なにしろ、醤油を数滴垂らすだけで、ご飯のおかずにも、お酒のお供にもなるのですから。奴はまさに現代人の心強い味方ですね。

参考資料など

一般社団法人 日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)、一般財団法人 全国豆腐連合会(http://www.zentoren.jp/)、『日本の365日を愛おしむ』(本間美加子、東邦出版)、『あたらしい栄養事典』(監修/田中明・蒲池桂子、日本文芸社)

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