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台風10号 お盆休み後半に日本列島を直撃か 災害級の大雨のおそれ

ウェザーニュース / 2019年8月9日 17時15分

ウェザーニュース

大型で強い台風10号(クローサ)は、9日(金)15時現在、小笠原諸島の近海でほとんど停滞しています。

今後もゆっくりと北上して日本列島に近づき、お盆休み後半には大きな影響を受けるおそれが出てきました。荒天により飛行機や高速道路、新幹線などへの影響も懸念されます。

また、同じようなところで雨が降り続き、大雨となるおそれもあります。

週末は小笠原諸島に最接近

▼台風10号 8月9日(金) 15時
 存在地域   小笠原近海
 大きさ階級  大型
 強さ階級   強い
 移動     ほとんど停滞
 中心気圧   955 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s

今後は動きが遅いながらもゆっくりと北上して、明後日11日(日)頃に小笠原諸島に最も近づく見込みです。
小笠原諸島は台風の北上に伴って、次第に風が強まります。海ではさらに波が高くなって、猛烈なしけとなりそうです。
小笠原諸島は暴風域に入らない可能性が高くなりましたが、明後日11日(日)を中心に台風周辺の活発な雨雲がかかり、大雨となるおそれがあります。
台風の動きが遅いため、高波などの影響が長引くので、警戒が必要です。

お盆休み後半に大きな影響が出るおそれ

世界各国の機関が計算したシミュレーション結果

12日(月)以降も、ゆっくりと北上を続け、お盆休み後半に西日本にかなり接近し、直接台風の影響を受けることが懸念されます。また、お盆の帰省やレジャーの予定に大きな影響が出るおそれがあります。

各国の気象モデルの予想を見てみると、四国や紀伊半島など西日本方面へと向かうモデルが多くなっています。

ただし、まだ予想が定まっておらず、予測の計算結果に変化が生じていて、西日本ではなく東日本に上陸、または沿岸をかすめて北上していく可能性もまだ残っています。
太平洋高気圧の張り出しや上空の気圧の谷の動きによって、台風のコースや速度が変わるため、常に最新の情報で確認するようにしてください。

今の予想では、災害級の大雨の懸念も

台風の動きが遅いため、接近の前から本州付近には台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込みやすい状態が続く見込みです。

特に、現在予想されているような、西日本の南の海上を北上するコースを進むと、紀伊半島や四国山地など西日本太平洋側の山沿いでは、強い雨が長く降り続き、総降水量が非常に多くなるおそれがあります。

まだ、台風が離れていて、今後予報が変わる可能性がありますので、常に最新の情報を確認し、早めの対策を取るよう心がけてください。

沿岸には“うねり” 海水浴などは注意を

また、すでに九州から東北の太平洋側では、波がうねりを伴ってやや高くなってきています。
このあとは徐々に波が高くなり、しけるところも出てきそうです。
海のレジャーを予定している方は最新の情報に注意し、海水浴などではライフガードの指示に従うようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風10号のクローサ(Krosa)は、カンボジアが提案した名称で「鶴」のことです。

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