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検証 車内温度をすぐに下げる方法

ウェザーニュース / 2019年8月17日 9時0分

ウェザーニュース

外に出るだけで汗が吹き出るほど暑い毎日が続いていますが、車内の暑さはもっと大変なことに。

車を使う方にとって、炎天下の車内はとても危険な暑さとなります。熱中症や火傷などに注意してください。

高温になった車内温度を早く下げるにはどうしたらよいのでしょうか? JAF(日本自動車連盟)の検証結果から効果的な方法を探ります。

実験の結果、車内温度を下げるにはエアコン+走行が効果的

【実験方法】
同じ車を5台用意し、車内温度 が55℃になったタイミングで5名のモニターがそれぞれ違う方法で温度低下に挑戦した。5つの方法は下記通り。

(1)ドア開閉
助手席の窓だけを開け、運転席のドアを5回開閉して車内の熱気を逃し、温度変化を測定
(2)冷却スプレー
冷却スプレーをシートに10秒ほど吹きかけ、3分間の温度変化を測定
(3)エアコン「外気導入」
窓は開けず、車のエアコン(オート)を外気導入、温度設定はLo(最低)にし、10分間の温度変化を測定
(4)エアコン「内気循環」
窓は開けず、車のエアコン(オート・温度設定はLo)を内気循環にし、10分間の温度変化を測定
(5)エアコン+走行
窓を全開にし、 車のエアコン(オート・温度設定はLo)を外気導入にして走行。2分後に窓を閉め、エアコンを内気循環にして3分間走行し、温度変化を測定

【結果】
JAF交通環境部調査研究課の宮澤俊一さんが話します。

「ドア開閉の実験では、約30秒で7.5℃くらい車内温度は下がっていますが、ドアの開け閉めは騒音で迷惑になり、故障の原因にもなります。また、狭い駐車場などでは人やほかの車に接触する危険性もあるので、推奨できません。実験結果では、5の「エアコン+走行」が最も早く車内温度を下げられることがわかりました。

まず窓をすべて開け、エアコンをオート・外気導入に、温度はLoにして走り出します。はじめに外気導入にするのは、外の温度より車内温度のほうが高いからです。車内の熱気を逃したら、窓を閉めて内気循環にして車内を冷やすことが最も効率的な方法です」

なお、走行する場合はハンドルやシートベルト等の金属部品などでのやけどには十分ご注意ください。

また、実験では効果的ではありませんでしたが、冷却スプレーの多くは可燃性のガスが使われているため、火の取り扱いに注意しましょう。換気が不十分な車内で、使用後にタバコに火をつけようとしてやけどを負う事故も起きています。

車の暑さ対策は「エアコン+走行」

炎天下に少しの時間でも車を置いておくと、車内温度が急上昇しますので、くれぐれも注意してください。

また、高温下では短時間で熱中症発症の危険度も増します。ご紹介したエアコンの外気導入と内気循環を切り替える「エアコン+走行」を参考に効果的に車内温度を下げてください。

ダッシュボード付近は、車内温度よりもはるかに高温になるため、車内温度が下がっても熱が蓄積しているので要注意です。

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