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週刊地震情報 2019.09.01 神奈川県、過去に大地震発生の領域で最大震度3

ウェザーニュース / 2019年9月1日 14時15分

ウェザーニュース

日本域の最近一週間の地震回数は前週と同様の少ない水準です。震度3以上の地震は4回発生しています。(8月26~31日の集計)

国内:神奈川県西部で最大震度3 過去に大地震発生の領域

27日(火)0時13分頃、神奈川県西部を震源とするM4.2(速報値ではM4.3)の地震が発生しました。この地震で山梨県上野原市で震度3、横浜市や八王子市など東京、神奈川、山梨の広い範囲で震度2を観測しています。7月8日にもほぼ同じ震源で同じような規模の地震が発生していました。

過去に遡ると、このエリアで規模の大きな地震が起きたことがあります。90年前の1929年7月27日には今回とほぼ同じ震源でM6.3の地震が発生、東京都心や横浜市で震度5(当時)の大きな揺れを感じ、近畿や東北の一部でも震度1を観測しています。

1923年9月1日の関東地震(関東大震災)も神奈川県西部を含むエリアが震源域でした。近年はM6を超えるような地震の発生がないものの、神奈川県西部では大きな地震が発生しやすいエリアです。警戒が必要と考えておく必要があります。

世界:サウスサンドウィッチ諸島でM6.6

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は3回発生しています。

最も大きなものは28日(水)にサウスサンドイッチ諸島付近で発生したM6.6の地震です。南極プレートとスコシアプレート、南アメリカプレートが接する辺りで、しばしば大きな地震が発生。最近では2018年12月11日にM7.1の地震があり、さらに遡ると1929年にM8.1の巨大地震が発生した記録もあります。

また、30日(金)にはアメリカの西海岸、ポートランドの沖合でM6.3の地震が発生しています。アメリカ西海岸は北アメリカプレートと太平洋プレートの境界にあたり、地震が多いエリアですが、今回の地震はファンデフカプレートと呼ばれる小さなプレートと太平洋プレートの境界で発生しました。境界はトランスフォーム断層となっており、地震のメカニズムは横ずれ型です。このエリアでは同規模の地震が頻発しており、去年8月22日にほぼ同じ震源でM6.2が発生しています。ただ、M7を超えるような地震の記録は残っていません。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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