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台風15号の特徴 コンパクトで足早 急速に強まる風雨に警戒

ウェザーニュース / 2019年9月6日 19時0分

ウェザーニュース

台風15号(ファクサイ)は、8日(日)から9日(月)にかけて東日本に接近し、上陸するおそれがあります。

この台風の特徴や、想定される影響を、過去の事例を交えて解説します。

急速に強まる風雨に警戒

台風15号による風雨のピーク時間帯

台風15号は進行速度が比較的速く、時速30km/h程度で北上してくるものとみられます。また、台風の雲は比較的コンパクトにまとまっているため、台風の接近に伴い急速に天気が荒れ始めることが予想されます。日曜の昼間は荒れた気配がなかったとしても、油断せず対策を行うようにしてください。

台風15号は顕著な発達をすることは無い予想ですが、直撃した場合は進路に近い地域で暴風や激しい雨となることが予想されます。一方で、接近後も速度を落とさないため、荒れた天気の時間は半日も続かない予想です。

秋雨前線の影響なく、長期間の大雨の可能性は低

この時期に日本に接近する台風の多くは、本州付近に停滞する秋雨前線の活動を活発にさせることで、接近前から大雨となることが多くなります。

一方、今回は本州付近に秋雨前線が存在せず、接近前から大雨が続く可能性は比較的低いとみています。

予想される影響は

2015年台風18号で落下した果実

今回の台風と接近地域や勢力の近い2015年の台風18号では、愛知県田原市伊良湖では30.3m/sの最大瞬間風速を観測しました。この台風では、屋外の軽い物が飛ばされたり、収穫前の果実が落下するなどの被害がありました。

今回の台風15号の進路に近い地域では、瞬間的に30m/sを超える強い風が吹くおそれがあります。屋外に置いてある物を片付けたり、農作物の強風対策を行っておいてください。

2017年台風5号で冠水した交差点

今回の台風と進行方向や勢力の近い2017年の台風5号では、山梨県大月で1時間に99mmの猛烈な雨が降りました。この台風では、激しい雨により低地が冠水するなどの影響が出ました。

今回の台風15号の進路に近い地域では、降り始めからの総雨量は多くても300mm前後の予想ではあるものの、短時間には1時間に50mm前後の激しい雨が降るおそれがあるため、河川の急な増水や道路の冠水等に警戒が必要です。

進路図の見方には要注意

黄色の破線はウェザーニュース加筆

台風15号の予想進路図を見ると、予報円の中心を結ぶ直線は東海道沖で急角度で曲がっているように見えます。これは、24時間以上先の予報円は、24時間ごとの予報しか示されないためです。

実際に台風がこの直線上を通るわけではなく、進路は曲線を描いて外側へ膨らむ見込みです。進路図の見方には十分注意してください。

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