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七十二候「玄鳥去(つばめさる)」…今回はモズと天気の関係を紹介

ウェザーニュース / 2019年9月18日 5時0分

ウェザーニュース

18日からは七十二候「玄鳥去(つばめさる)」。この時期になると、ツバメたちは暖かさを求めて南に渡りはじめます。

本来であれば、ツバメを取り上げるところですが…この時期の天気と深い関わりがある鳥を見つけたので、今回はその鳥についてご紹介します。

百の舌?

皆さんはモズという鳥をご存知でしょうか。住宅地ではあまり見られませんが、郊外では度々姿を現しているようです。

そんなモズは漢字で書くと「百舌」。なんだか妖怪のようですが…なぜこのように表記するのでしょうか。

ものまね名人!

モズのオスはメスに求愛をする際、ウグイスやヒバリなど様々な鳥の声を真似します。
「ぼくはこんな声も出せますよ!」と必死にメスにアピールしているのです。

ものまねのレパートリーは豊富で、その芸達者な姿から「百舌」と名付けられたようです。

モズの鳴き声と天気(初霜編)

※モズの観測を行っていない、または欠測した地域は省略しています。

昔からモズの高鳴きを初めて聞いた日から75日後に初霜がおりると言われており、農家の人達は一つの目安としていました。
では実際にそうなのか、各気象台が記録しているモズの初鳴き日と初霜の観測日をもとに調べてみました。(今回は2018年のデータを使用)

その結果をもとにグラフ化してみると、ピッタリ75日後という地域はありませんでしたが、多くの地域で60〜80日と75日に近い結果となっていました。
昔の人達の目安は、現代でもあながち間違っていないようです。

モズの鳴き声と天気(台風編)

2009~2018年の台風上陸数と上陸日(9月、10月) 情報元:気象庁

他にも、「モズが来ると(鳴くと)その年はもう台風がこない」と言われています。

モズが鳴くのはだいたい9月下旬〜10月下旬まで。この頃になると台風も落ち着き、10月に上陸することはあまりなくなってきます。そのため、台風の終わりを告げる存在として言われるようになったのかもしれません。

参考資料など

【引用元】
各地方気象台の「モズの初鳴き日」と「初霜観測日」
気象庁「台風の上陸数」http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/landing/landing.html

【参考・参照元】
NHK for school「モズの鳴きまね」http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005400636_00000
日本博物館協会「モズの高鳴き」https://www.j-muse.or.jp/rika08/autumn/pr04/index.html

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