秋になると症状が現れるドライマウス 病気が隠れていることも

ウェザーニュース / 2019年11月4日 6時5分

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空気が乾燥する秋から冬にかけて症状が現れるドライマウス。

文字通り口が乾くため、口がネバつく、口臭が気になる、食べ物が飲み込みにくい、滑舌が悪くなる、舌や口内の粘膜が痛むといった症状が現れます。どうしたらよいのでしょうか。

3ヵ月以上続いたら病院へ

仕事で緊張したり、お酒を飲んで眠ったときなど口の中がカラカラに乾くことがあります。ときどきなら誰でも経験しますが、3ヵ月以上続くならドライマウスの可能性があるといいます。

「ドライマウスは医学的に『口腔(こうくう)乾燥症』といい、唾液量の減少と質の異常をきたす病気で、口の中が乾燥してさまざま不快な症状を引き起こします。推定患者数は800万人といわれていますが、欧米の疫学調査によると発症率は人口の25%という報告があるので、日本には3000万人のドライマウスに悩む人がいることになります」というのは、横浜相原病院(神奈川県横浜市)の吉田勝明院長です。

軽いドライマウスなら生活習慣で改善

水分補給や加湿器などで乾燥を防ぐ

秋はまたブタクサやカナムグラなどの花粉による「秋の花粉症」の時期でもあります。花粉アレルギーの人は鼻が詰まって口呼吸をするため、ドライマウスを発症することもあります。

「ドライマウスが続くと、さまざまな病気の原因になります。たとえば唾液には抗菌作用があるので、唾液量が減ると歯周病や虫歯の原因になり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。食べ物が飲み込みにくくなると、高齢者は誤嚥性肺炎の原因にもなります」(吉田院長)

軽いドライマウスなら、

▼こまめに水分をとる
▼アメやガムで口をうるおす
▼加湿器で部屋の乾燥を防ぐ
▼歯みがきやうがいをする

など、生活習慣で症状を改善できます。それでもドライマウスが改善できなければ、医療機関で診てもらう必要があります。

隠れた病気が見つかることも

ドライマウスは、歯科医院で診てもらえます。基本は唾液分泌検査で、たとえばガーゼを2分間噛んで、唾液量が2g以下なら唾液分泌低下とされます(サクソンテスト)。さらに検査が必要になると口腔内科、口腔外科、ドライマウス外来などを紹介され、X線検査、血液検査、唾液腺の生検などを行うことがあります。

「たかが口の乾燥と思っていると、ドライマウスから隠れた病気が見つかることがあります。原因としては、薬の副作用、老化、更年期障害、ストレスが多いのですが、糖尿病、脳血管障害、シェーグレン症候群などが発見されることがあります」(吉田院長)

シェーグレン症候群は口や目が乾燥する自己免疫疾患です。この病気そのものは生命の危険があることは少ないのですが、悪性リンパ腫など重い合併症を発症することがあるので油断できないといいます。

ドライマウスはたんに口の中の病気ではなく、全身疾患に結びつくこともあるのです。生活習慣で症状が改善しなければ、検査や治療を受けてください。

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