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12月は「急性アルコール中毒」が増加 飲酒事故を防ぐための6ヵ条

ウェザーニュース / 2019年12月9日 5時55分

ウェザーニュース

この1年を締めくくる忘年会。なかには連日のように忘年会で飲み歩く人もいますが、お酒の飲み方によっては、「急性アルコール中毒」で救急車を呼ぶハメになることも。東京消防庁は、「年末は救急搬送される人が激増します」と注意を呼びかけています。

急性アルコール中毒で救急搬送は12月が最多

急性アルコール中毒とは、短時間に多量のアルコールを摂取することによって生ずる中毒で、命に関わることがあります。東京消防庁が「急性アルコール中毒」で救急搬送した人数を月別で見ると、12月が1955人で最多でした。

また、過去5年の搬送人数は増加していて、昨年1年間で1万7755人を数えました。男女別で見ると、昨年は女性が37%にのぼり、女性の比率が上がっています。年代別では20代が約半数を占めています。

「最近の若い人はアルコール離れをしているといいますが、酔いつぶれて救急車で搬送される人は年々増えているのが現状です」(東京消防庁広報課)

自分の酒量の限界を知ることが大切

人によって違いますが、一般的にはアルコールの血中濃度が0.05%なら「ほろ酔い」で楽しく飲酒できます。日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本、ウィスキーならダブル1杯程度です。

それを超えると、血中濃度0.1%で酩酊期(まっすぐに歩けないなど)、0.3%で泥酔期(まともに立てない、意識がはっきりしないなど)、0.4%で昏睡期(意識の喪失)となり、昏睡期に入ると呼吸マヒを起こして生命の危険があるとされます。

ただし、お酒が弱い人はコップ1杯のビールを飲んだだけで悪酔いすることもあるので、自分の酒量の限界を知ることが大切です。

飲酒事故を防ぐための6ヵ条

「東京消防庁は『急性アルコール中毒』にならないための注意点だけでなく、泥酔した人を1人にしないよう呼びかけています」(東京消防庁広報課)

(1)自分の適量を知るとともに、その日の体調に注意しましょう
(2)短時間に多量な飲酒(一気飲み)をすることはやめましょう
(3)お酒が飲めない体質の方は、周囲の人に「お酒が飲めない体質です」と事前に伝えておきましょう
(4)飲酒の無理強いは、しないようにしましょう
(5)周囲の人は酔った人に付き添い、一人にしないようにしましょう
(6)酔った人が吐いた場合、吐いたものが喉につまらないように注意しましょう

泥酔した人は回復体位で介抱する

「意識がなくなるほど酔った人を介抱せずに置いて帰ると、吐いたもので窒息することがあります。酔いがさめるまで付き添うなど目を離さないでください。介抱するときは回復体位をとらせてください」(東京消防庁広報課)

回復体位とは、吐いたもので窒息しないよう体を横向きにし、頭をそらせて気道を確保し、おう吐しても自然に流れるように口元を床に向ける姿勢です。回復体位が長時間に及ぶときは、下になった部分の血液循環が悪くならないように、30分おきに反対向きにします。

楽しい飲み会を暗転させないために、だれ一人として「急性アルコール中毒」にならない、させない飲み方を心がけてください。

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