週刊地震情報 2019.12.８ 関東で地震多発 震度3以上は3日で6回

ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週より多くなりました。震度3以上の地震は10回発生しています。（12月2～7日の集計）

国内：関東北部震源の地震が3日で6回発生

国内で震度1以上が観測された地震の回数

関東北部を震源とする震度3以上の地震が相次ぎました。3日(火)の茨城県南部(M4.7)の地震から始まり、4日(水)は茨城県北部(M4.9)、栃木県北部(M3.9)、茨城県南部(M4.0)、栃木県北部(M4.8)と4回発生。5日(木)はやや落ち着いたものの、夜遅くに茨城県北部(M4.6)で地震が起きています。

いずれの震源も以前から地震が多い地域

関東を震源とする震度3以上の地震

関東地方は太平洋プレートとフィリピン海プレート、北米プレートが複雑に作用し、「地震の巣」と言われるような多発する地域が多く見られます。今回の主な3つの震源も、元々地震が多く、この3日間に集中した要因は明確には見られません。

現在の技術において今回のような地震の活動から、懸念されている巨大地震につながるかどうかを判断することは困難です。日本列島ではいつ、どこで震度6を超えるような揺れの地震が起きてもおかしくありません。普段から、いざという時の備えをしておくことが必要です。

世界：環太平洋でM6が4回発生も、大きなものはなし

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用／ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は４回発生しています。4回の地震はいずれも環太平洋で発生しています。

2日(月)はアリューシャン列島、3日(火)はチリ沿岸、5日(木)はバヌアツ近海、6日(金)はトンガ近海が震源で、マグニチュードは6.0と推定されます。いずれも地震の発生が多い地域で、規模としては特別大きなものではありません。津波の発生はなく、大きな被害もないと見られます。

参考資料など

※日本国内の震源･震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。