「殺菌・除菌・抗菌・滅菌」 ◯菌の違いとは?

ウェザーニュース / 2020年1月14日 6時25分

ウェザーニュース

「”殺菌”スプレー」
「”除菌”ができる洗剤」
「”抗菌”まな板」
「”滅菌”ガーゼ」

同じ「菌」という文字を使っていますが、その違いがわかりますか?

好き勝手には使えない言葉

「除菌と抗菌はどちらが強力なんだろう。どうせなら強力なほうを買いたいな」と悩むこともあるかもしれません。これらの用語は、次のように使い分けされているそうです。

【殺菌】

「菌やウイルスを殺す・死滅させる」という意味。
医薬品医療機器等法の対象になる消毒薬などの「医薬品」や、薬用石けんなどの「医薬部外品」でのみ使うことができる言葉です。洗剤や漂白剤には使えません。

【除菌】

「菌やウイルスをある程度減少させる」という意味。
洗剤や漂白剤などの「雑貨品」の表示で使われる言葉です。日本石鹸洗剤工業会が「家庭用合成洗剤及び家庭用石鹸の表示に関する公正競争規約」を作成し、台所用洗剤のスポンジ除菌と、住居用洗剤、洗濯用洗剤に「除菌」を表示するための統一基準が設けられています。

【抗菌】

「菌の増殖を抑制する」という意味。
経済産業省の「抗菌加工製品ガイドライン」では「抗菌加工した当該製品の表面における細菌の増殖を抑制すること」と定義されています。菌を殺したり減少させるのではありません。具体的には、細菌が嫌う銅・銀・チタンなどの化合物をまな板に散りばめたり、繊維に埋め込んだりすることで、抗菌作用をもたせています。

しかし、消費者センターなどがテストをすると、抗菌効果がない製品もありました。そこで、業界団体が調べて抗菌効果があるとされた繊維製品(抗菌靴下など)には「SEK」マーク、繊維以外の製品(まな板など)には「SIAA」マークをつけて品質を保証するようになりました。

【滅菌】

「すべての菌やウイルスを死滅または除去する」という意味。
医薬品の規格基準を定めた「日本薬局方」によると、滅菌は「物質中のすべての微生物を死滅または除去すること」と定義されています。滅菌処理をした製品は、医療の世界で「滅菌ガーゼ」「滅菌精製水」などが使われています。

定義の上で一番強力なのは「滅菌」です。ただ普通「滅菌○○」と言う場合は「滅菌された物」を表すので、その物が他を滅菌させるわけではありません。
私たちの体の中にはたくさんの常在菌が棲んでいて、自然界にもカビやバクテリアなど多種多様な微生物が棲息しています。こうした微生物は全てが人間に対して有害というわけではありません。
危険な菌やウイルスについて知識を得て、効果的な対策をすると良さそうです。

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