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乾燥する冬に気をつけたい乾皮症性湿疹とは

ウェザーニュース / 2020年2月1日 5時20分

ウェザーニュース

この季節に悩まされる強いかゆみは乾皮症性(かんぴしょうせい)湿疹かもしれません。原因と対策を野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に教えていただきます。

晴れの日が3日続くと…

冬は、関東を中心に乾燥が強い日が続きますが、皮膚がかゆくてたまらない、ということはないでしょうか。

「冬は晴れの日が3日続くと、肌の悩みで受診する患者さんが増えます。秋から冬は空気が乾燥しやすく、木枯らしなど皮膚にとっては厳しい環境になりがちです。皮膚表面の水分や脂分が減少してかさついて、乾燥肌に悩む人が増えます。なかでも強いかゆみで受診することが多いのが、乾皮症性湿疹です」(野村先生)

かゆみを伴う湿疹が特徴ですが、始まりは肌の乾燥からだといいます。

かゆみ→かく→かゆみの悪循環に

肌は、細菌などの異物の侵入や刺激から身体を守り、水分の蒸散を防ぐなどの大切な役割を果たしています。肌の機能が正常に働くためにも重要なのが、潤いです。ところが、乾燥などでバランスが崩れると、肌は刺激に弱くなり、かゆみを感じやすくなります。

かけばかゆみが一時的に落ち着きますが、皮膚のバリア機能が壊されていっそう敏感になってしまいます。かゆみ→かく→湿疹→強いかゆみ→さらにかく→湿疹が悪化、と症状が進行してしまうのです。

「乾燥しやすい、前腕(うで)、ひざ下(すね)、太もも、わき腹などが、乾皮症性湿疹になりやすい部位です。かゆいから無意識にかいてしまい、湿疹がさらに悪化するという悪循環に陥りかねません」(野村先生)

予防で大切なこととは?

予防には「保湿と正しいケアが大切」と野村先生は強調します。

「肌のカサカサを感じたら、それは体からのシグナルです。その段階で放置せず、こまめな保湿を行うことが大切です」(野村先生)

今の時期に多いのが、熱めのお風呂に入ること。

「寒いときはつい湯温を上げがちですが、熱めのお湯は皮脂を奪い、42℃で“かゆみセンサー”を刺激します。また、ナイロン製のタオルなどでゴシゴシこすると、皮脂を落とし過ぎて肌への刺激となり良くありません。

体を洗うときは、石鹸をよく泡立て、こすらないようにやさしく洗いましょう。お風呂上がりにはしっかり水分をふき、クリームやローションなどで保湿します」(野村先生)

湿疹が続く場合は、どうしたらよいのでしょうか。

「かゆみが強く症状がひどくなると、治るのに時間がかかってしまいます。就寝時などに無意識に皮膚をひっかいてしまうようなら、はやめに皮膚科を受診しましょう」(野村先生)

かゆみがひどくなると生活の質を低下させかねません。正しいケアで、肌を守りたいものですね。

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