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ダイコンやカブは根より葉に価値がある?

ウェザーニュース / 2020年2月16日 5時45分

ウェザーニュース

暖冬とはいえ、まだまだ寒い日が続くこの時期。キメが細かくて柔らかく、鍋物や煮物、漬物にと食卓を賑わわせてくれるのがダイコンとカブです。一般的にダイコンは山積みに、カブは葉ごと束ねられ、店頭に並びます。

特にカブは、茎や葉がついたまま売られていることが多いのですが、葉を切り落としてそのまま捨てていませんか?

20代は6割が活用していない

ウェザーニュースでアンケート調査を行ったところ、ダイコンやカブの葉を「料理で使う」が64%と、半数以上の人が捨てずに活用しているようです(2月12〜13日調査、8346人回答)。一方、「捨てる」が13%、「ついてない物を買う」が17%と、ダイコンやカブの葉を活用していない人も3割いました。また、年代別でみると、20代では約6割が活用していないことが分かります。

ダイコンやカブの根の部分だけ食べて、葉を食べないのは非常にもったないことだそうです。「ダイコンやカブの葉は、実は白い根の部分よりも断然栄養価が高いのです」と管理栄養士の柴田聡美先生はいいます。

購入後、すぐに葉を切り落とすワケ

「ダイコンの葉にはビタミンCがホウレンソウの5倍、カルシウムは5.3倍も含まれています。ビタミンCは免疫力を高めてくれるので、感染症が気になる今の時期には積極的に摂りたいですね。

ダイコンの葉は短く切られた状態で売られることが多いですが、もし立派な葉がついているものを見かけたら迷わず購入することをオススメします。ただし、そのまま保管すると葉が根の栄養を吸収してしまうので、購入後はすぐに切り落として別々に保存するようにしましょう。

一方、カブの葉も捨ててしまうと後悔するほど、栄養が詰まっています。ホウレンソウと比較すると、ビタミンCは2倍以上、カルシウムは5倍以上含まれています。また、なんとβ-カロテンは根の部分の2800倍、ビタミンAは230倍も含まれているので、根だけ食べて葉を捨てるというのは実にもったいないわけです。

ダイコンよりも葉つきで売られているケースが多いので、ぜひ捨てずに葉も食べるようにしましょう」(柴田先生)

より効果的に栄養を摂るには!?

カブの葉の炒め煮びたし

では栄養豊富なダイコンやカブの葉をおいしく食べるにはどうすればよいでしょうか。少しクセがあるように感じる方もいます。

「確かに、ダイコンの葉はそのままでは青臭いし、カブの葉は少し苦味があるように思われるかもしれません。しかし、旬の今の時期は葉も茎もとても柔らかく、クセも少ないのです。

それでも気になる方は、ダイコンの葉をふりかけにすると、青臭さは軽減されます。葉をみじん切りにして油で炒めてからゴマやちりめんじゃこと合わせます。ビタミンAは脂溶性なので、油で炒めると効果的に栄養を摂ることができるのです。

また、カブの葉は炒めて煮びたしにするとよいでしょう。カブは葉を適当な長さに切って、油で炒めてから油揚げなどと多めのだしでさっと煮ます。だしごといただくようにすれば、溶け出たビタミンCやカルシウムも余すことなく摂ることができます」(柴田先生)

ダイコンとカブの葉はビタミン、カルシウムをはじめその栄養価の高さから、妊娠中の方にもすすめられる食材の一つだそうです。今が旬で最高においしいダイコンやカブの葉は捨てることなく、おいしく調理していただきたいものです。

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