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今が旬の「新玉ねぎ」とふつうの「玉ねぎ」の違いは?

ウェザーニュース / 2020年3月17日 5時10分

ウェザーニュース

新玉ねぎが出回り始める時期になりました。新玉ねぎは、皮が薄くて中は真っ白、見るからにみずみずしく、通年出回っている茶色い皮で固い玉ねぎとはだいぶ違います。両者にはどういった違いあるのでしょうか。JA越前丹生(にゅう)「丹生膳野菜」の上野誠さんに伺いました。

「生」か「乾燥」の違いだけ!?

一般的に玉ねぎ収穫時期は春です。通年出回っている玉ねぎも新玉ねぎも春に収穫されるのですが、その後の処理に違いがあるようです。

「通年出回っている茶色い皮の玉ねぎは、春に収穫した玉ねぎの表皮を乾燥させて保存性を高めたものです。これに使われる品種は国内で多く出回っている『黄玉ねぎ』です。

一方の新玉ねぎは、収穫後に乾燥させずにすぐ出荷されます。主な品種は『白玉ねぎ』と『黄玉ねぎ』です。つまり、『黄玉ねぎ』は新玉ねぎとしても流通しているので、玉ねぎに『新』がつくか否かは、乾燥させずに出荷されるか否かの違いということです」(上野さん)

新玉ねぎは生食がオススメ

栄養成分に違いはあるのでしょうか?

「新玉ねぎも玉ねぎも栄養成分に違いはなく、ビタミンB1、B2、C、カルシウム、鉄などが含まれます。また、玉ねぎの辛みの元になる成分である硫化アリルも豊富に含まれます。硫化アリルには、消化液の分泌を促進、新陳代謝を盛んにし、血液をサラサラにする働きがあるので、高血圧や糖尿病などに高い効果が期待できるとも言われているのです。

ただ、水に溶けやすく熱に弱いので、硫化アリルを効率よく摂りたいなら生がオススメです。特に新玉ねぎは、みずみずしく辛みも感じにくいので、生で食べやすいでしょう」(上野さん)

新玉ねぎは冷蔵庫、玉ねぎは冷暗所

新玉ねぎは、水分を多く含んでいるため、あまり日持ちしないようです。そのため、通年出回る玉ねぎとも保存方法が異なるので注意してください。また、できるだけ質のよいものを選びましょう。

「表面に傷がなく、固くしまっていて、ずっしりと重みがあるものを選んでください。また、この時期だけ青々とした葉付きの新玉ねぎも出回ります。この葉はとても柔らかく、辛みもなくておいしいので、もし葉付きがあれば、葉が青々としているものを選び、味噌汁などで味わってみてください。

新玉ねぎを保存するときは、ポリ袋などに入れてから冷蔵庫に入れ、2~3日で食べきるようにしてください。通年出回る玉ねぎは、保存性が高いので風通しの良い冷暗所などで保存すれば大丈夫です」(上野さん)

これから新玉ねぎが本格的に出回ります。1年のうち、国産の新玉ねぎが食べられるのはこの時期だけです。ぜひ生食で旬の甘くてみずみずしい新玉ねぎを味わってください。

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