九州は再び豪雨に警戒 最悪の事態を想定した備えを
ウェザーニュース / 2020年7月5日 11時40分
鹿児島県、熊本県に豪雨をもたらした梅雨前線が、今日5日(日)は再び北上傾向になります。
今日の午後から週前半にかけて被災地でも再び大雨に見舞われる恐れがあります。九州南部では新たな豪雨被害の発生や更なる被害の拡大に厳重な警戒が必要です。
梅雨前線の北上に伴って九州南部では今日5日(日)の午後から明日6日(月)にかけて断続的に強雨が続き、災害発生のリスクが高まります。予想される雨量は多い所で50-70mm。発達した雨雲が流れ込むと滝のような激しい雨が続き、今夜以降はさらに雨量が増える恐れがあります。
昨日の大雨の影響でまだ地中には大量の水分が含まれています。少しの雨でも土砂災害が発生する恐れがあります。また、新たな河川氾濫の発生や再発にも油断できません。急な崖や増水した河川にはくれぐれも近づかないようにしてください。
最悪の事態を想定した備えを
昨日は南から流れ込む暖かく湿った空気の影響で所謂「線状降水帯」が形成され、熊本県球磨・天草エリアを中心に記録的な豪雨になり、甚大な被害が発生しました。
「線状降水帯」の正確な形成位置を予見することは難しく、昨日被害が発生しなかったエリアでも短時間で同様の甚大な被害に見舞われる恐れがあります。油断せずに最悪の事態を想定した備えをしてください。
予め最寄りの避難所の確認や、避難手段の確保など最悪の事態に備えた対策が欠かせません。自治体からの安全情報にも留意し、安全を確保した上で早めの行動を取るようにしてください。
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