2月以降は中国の大気汚染が低下 経済活動や自然現象が影響か

ウェザーニュース / 2020年7月22日 14時32分

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2020年の3月以降、日本国内では経済活動の縮小などにより、例年に比べて一時的に空気がキレイになったことが分かっています。
では、日本列島の西側に位置し、同じ空の下でつながる中国大陸の空気には、どのような変化があったのでしょうか。

空気キレイ度は月ごとに大きく変化

中国全土の空気のキレイ度(CII)

こちらは、2020年2月、4月、6月における中国全土の空気のキレイ度(CII)の様子で、値が高いほど空気がキレイであることを表しています。CIIとはオゾンやPM2.5などの大気汚染物質の少なさを表す指数で、NICT-情報通信研究機構による計算式をもとにウェザーニュースが独自で算出したものです。

空気のキレイ度を月別に見てみると、新型コロナウイルスの流行中の2月はキレイ度が高く、収束に近づく4月はキレイ度が低下したものの、6月になると再びキレイ度がやや回復しており、月によって大きく変化していることが分かります。

次に、2020年と2019年の中国全土における平均値の推移をグラフで見ていきます。

2〜3月は昨年よりキレイだった

空気のキレイ度は地上付近のオゾンの量に依存していて、例年の北半球では4〜5月に年間でもっともキレイ度が悪化し、6月から回復する傾向が見られます。

2020年も同じ傾向は出ているものの、2019年と比べると2月3月の空気は特にキレイだったことが分かりました。
(大気汚染の少なさを表す指標のグラフは、中国武漢市で都市封鎖が実施された1月23日の前と後で分析)

経済活動や自然現象が影響

空気のキレイ度が高かった、1月下旬から3月にかけては、PM2.5、PM10、NO2(二酸化窒素)が減少していました。これらは、黄砂や自動車、工場から排出される物質で、経済活動の縮小が関係していると推察されます。

一方、空気キレイ度が悪化していた4月以降はオゾンやPM10が増加していました。こちらは地上付近のオゾンの季節変動や黄砂など自然現象が影響していると考えられます。

ウェザーニュースは、今後も黄砂や空気のキレイ度(CII)の観測など、大気環境の監視にも注力し、継続的に情報提供してまいります。

※本データは、NICT(情報通信研究機構)によるPMやオゾンなど複数の大気汚染物質を元にした「キレイな空気指数(CII)」に、ウェザーニュースが独自のデータを加えて算出したものです。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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