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雨の日は車の事故件数が4倍に 注意したい4つのポイント

ウェザーニュース / 2020年7月21日 16時25分

ウェザーニュース

なかなか明けそうにない今年の梅雨。雨の日の車の運転は、フロントガラスに当たる雨粒やワイパーの動きが視界不良をもたらし、スリップの危険性もあって事故の発生率も高くなります。
雨の日は晴れた日に比べて、事故の発生件数が4倍になるというデータもあります。具体的にどんな注意が必要なのでしょうか。

スリップで自損事故が多発

首都高速道路株式会社の調べによると、「雨が降っている時間」は年間総時間の約5%にすぎません。ところが雨天時の交通事故の件数は、事故総数の15.5%を占めています。1時間あたりの交通事故件数でみると、晴天時が1.01件に対して雨天時は3.61件となり、事故が発生する割合は4倍近くまではね上がっています。

雨の日の事故で特徴的なのは、ガードレールや側壁などの「施設に対する接触事故」の割合が晴天時の13.4%に対して、雨天時は34.1%。1時間あたりの施設接触事故発生件数は、晴天時の0.14件に対し雨天時は1.23件と、約9倍に達しています。

そのうち6割が、走行時のスピードが時速60km以上で、「雨の日にスピードを出すとスリップが起きやすく、それが施設接触事故につながっている」(首都高速道路)と言います。

注意したい4つのポイント

雨のしずくに注意
JAFによると、雨の日にクルマを運転する際にまず用心したいのは、クルマに乗り込む際の傘などによる雨のしずくといいます。靴底にしずくが付いているとアクセルやブレーキペダルを踏んだとき、滑ってしまうことがあります。車内に雑巾を置いて、運転前に靴底やペダルの表面をよく拭いましょう。

視界不良に注意
ウィンドウに当たる雨粒も視界不良による事故の原因となります。特に油汚れは雨滴と混じると、対向車のライトなど外部からの光を乱反射させます。ウィンドウの清掃とワイパーのゴム部分の取り換えはこまめに。梅雨どきの湿気予防のためには、エアコンの使用も効果があります。

急操作は厳禁
雨の日は雪道と同じで、ブレーキ操作やハンドる操作などすべての急操作は厳禁。特に水たまりに入った状態で急な操作をすると、ハンドルをとられます。水たまりが道路の陥没地点というケースも少なくありません。また、大雨の際はハイドロプレーニング現象が起きやすく、その状態での急ブレーキ・急ハンドルは「自殺行為」といっても過言ではありません。

ブレーキングも注意
早めのブレーキングはもちろん、ブレーキをかける場所にも注意が必要です。横断歩道やセンターラインのペイントの表面は雨が降るとつるつる滑り、片輪がペイント部分に乗るだけで左右のバランスが崩れ、スピンしてしまうこともあります。

雨の日の運転には安全操作を徹底してください。


参考資料など

首都高速道路「首都高ドライバーズサイト」、JAF「ドライブ・ワンポイントアドバイス」
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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