この時期は特に気をつけたい「山の天気の急変」
ウェザーニュース / 2020年8月10日 5時40分
今日8月10日(月)は山の日です。
夏は登山のベストシーズンですが、「山の天気は変わりやすい」と言われるように、登山時には天気急変のリスクがあります。
なぜ天気が急変しやすい?
風が山の斜面に向かって吹くと、行き場をなくした風は上昇気流になります。
この上昇気流によって空気が持ち上げられると雲が発生することがあり、発達すると積乱雲になって雷を伴った激しい雨を降らせます。
平地と比べて強制的な上昇気流が起こりやすい山では、真上で積乱雲が発生しやすいために、天気の急変が起こりやすいといわれるのです。
天気急変のサイン
登山中に次のような変化を感じたら、速やかに下山や待避の用意をしてください。
・急に涼しい風が吹き始める
・雷鳴が聞こえ始める
・モクモクとした黒い雲が近づいてくる
・沢の水かさが急に増えたり濁ってくる
落雷や急な増水で命の危険と直面することもあるため、これらを頭に入れておくことは必須です。
夏山登山に行く際は
<情報の確認>
山へ行く当日に、必ず天気予報を確認するようにしてください。その際、大気の状態が不安定、山沿いを中心に天気急変に注意などが聞かれたら、中止・延期をする判断も必要です。
<出発時間>
雷は午後に多いため、なるべく朝早くに出発し、山頂へは昼前までに到着できるように出発するのが基本です。
<雷への対処>
避難する場所が少ない山では、両足を揃えて膝を折り、上半身は前かがみで耳を塞ぐという姿勢で雷雨の通過を待つのが正しい対処法となります。木の根元で雨宿りをするのは危険です。
<雨・寒さ対策>
急な雨に見舞われ、衣服が濡れてしまうと、体感温度が一気に下がり低体温症になる危険性があります。レインコートなどの雨具やエマージェンシーシートを持参し、濡れても乾きやすい服を着ていくようにしてください。
登山を楽しむためには、山の気象リスクを把握することも大切ですが、自分の体力・技術などに見合った山を選び、しっかりと登山計画を立てることもお忘れなく。
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