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「雷鳴が遠いから安心」ではない! 雷雲のどこからでも落雷する可能性

ウェザーニュース / 2020年8月26日 5時0分

ウェザーニュース

ピカッと光ってからゴロゴロと雷鳴が聞こえるまでの時間を測って、「遠いから安心だね」と言ったことはありませんか。しかし、雷の音が聞こえる範囲なら、いつ自分に落雷してもおかしくないのです。

雷が聞こえる範囲は10km前後

「雷鳴が聞こえる範囲は10km前後ですが、地形や風向きの影響を受けます。風下だと15km、間に小高い丘や山などがあると聞こえにくくなります」というのは、雷専門メーカー・音羽電機工業(本社・兵庫県尼崎市)です。

一方、雷雲の大きさは直径10kmくらいですが、いくつかの雷雲がまとまっていると20〜30km、寒冷前線付近で細長く雷雲が連なっていると幅20km、長さ100kmになることもあるといいます。

雷雲のどこからでも稲妻が走る

「その雷雲が放電すると稲妻が走ります。稲妻の長さは平均7kmですが、長いものになると10〜15kmになります。稲妻は雷雲のどこからでも走ってくるので、雷が聞こえる範囲(可聴範囲)にいれば、次の瞬間には自分に落雷する可能性があります」(音羽電機工業)

稲光が発してから音がするまでの時間を測って、「まだ遠いから大丈夫」といっていられません。雷は徐々に近づいてくるのではなく、雷鳴が聞こえる10kmの範囲にいれば、次の落雷が自分を直撃するかもしれないのです。雷の音が聞こえたら、雷に直撃される可能性があるので、直ちに屋内に入るか車に避難してください。

「付近に建物も車もない場合、高さ4m以上の木があれば、その木を避雷針代わりにするとよいでしょう。てっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その幹から4m以上離れた空間は「保護範囲」と呼ばれ、比較的安全といえます。ただし、側撃を受ける危険性があるので、保護範囲内でも枝葉から最低でも2m以上は離れてください。

電柱の間の電線の下も同じ理屈で45度以内の保護角なら比較的安全です」(音羽電機工業)

いざというときに備えて、日頃から「いま雷が鳴ったらどこに避難すれば安全か」と考えながら周囲を見回してはどうでしょうか。

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