24時間以内に新たな台風発生へ 日本に影響の可能性
ウェザーニュース / 2020年8月31日 22時15分
8月31日(月)21時現在、小笠原近海で熱帯低気圧が発達中です。気象庁はこの熱帯低気圧について、24時間以内に台風に発達する見込みとの情報を発表しています。
週末にかけて本州の南へゆっくりと北上しながら発達を続ける見込みで、日本に影響する可能性があります。
次に台風ができると「台風10号」になります。
▼熱帯低気圧 予報 24時間後
擾乱種類 台風
存在地域 小笠原近海
強さ階級 //
移動 西 15 km/h
中心気圧 998 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
海水温高く発達続ける予想
海面水温の解析(白線以南が28℃以上)
今年は海面水温が高い海域がかなり北に広がっていて、本州沿岸でも海面水温が30℃近い異例の暖かさとなっています。一般的に、海面水温が28℃程度以上では熱帯低気圧や台風が発達しやすく、熱帯低気圧は勢力を強めながら西進する見込みです。
さらに、上空の風が弱いなどの条件が重なると、日本の沿岸に達した場合に普通の台風のようには勢力を落とさない可能性があり、場合によっては発達最盛期の状態で接近・上陸ということも考えられます。
進路はまだ正確に予想しきれず
(参考)世界各国の気象機関による予想
熱帯低気圧はしばらく西進する見込みですが、週中頃から徐々に北上する可能性が高くなっています。
ヨーロッパやアメリカなどの世界各国の気象機関が計算したコンピューターシミュレーションの結果を比較すると、沖縄の東を指向するものから東日本を指向するものまで、熱帯低気圧のとりうる進路には大きな幅があることがわかります。
進路次第で各地への影響が大きく変わるため、日が経って予測の精度が上がるまではあらゆる可能性を考慮して、各地にとっての最悪のケースに備えることが重要です。
次に台風ができると「台風10号」
平年の台風発生数
次に台風が発生すると「台風10号」と呼ばれることになります。9月の台風発生数の平年値は4.8個で、今年も複数の台風が発生する可能性があります。
今年は7月までに発生した台風が合計2個ととても少なかったものの、8月は平年を上回る7個の台風が発生していて、急に発生ペースが上がってきました。
秋になるにつれ本州方面に近づく台風も増える可能性があります。台風による大雨や暴風への備えを今一度ご確認ください。
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