七十二候「禾乃登」 農作物にとっての厄日を知っていますか?
ウェザーニュース / 2020年9月2日 4時50分
9月2日からは、七十二候「禾乃登(こくものすなわちみのる)」が始まります。
無事に収穫できますように…
この頃は、稲穂が徐々に色づき始め、頭も下がり、着々と近づく秋の訪れを感じることができます。
しかし、稲をはじめとした農作物を無事に収穫するには、乗り越えなければならない日があるのです。
それは、立春から数えて210日目の「二百十日」と、220日目の「二百二十日」。昔から強い風が吹くまたは天気が荒れる日とされ、八朔(旧暦の八月一日)も含めて三大厄日と言われています。
今年でいうと、二百十日は8月31日、二百二十日は9月10日、八朔は9月17日にあたります。
過去の傾向から、必ずしも天気が荒れるわけではありませんが、昔の人も一つの目安として、警戒していたようです。
農作物を守るには?
現代では、気軽にテレビや携帯から天気予報を確認することができますよね。
台風が来るとなれば、事前に備えることも可能です。
しかし、昔の人たちはそうもいきません。
では天候を予測出来なかった時代、稲を始めとした農作物を守るために、どのようなことを行っていたのでしょうか。
風祭
昔から、台風や強い風は風神様の仕業だと信じられてきました。
そのため、二百十日や二百二十日には、風神様を追い払う、または風を鎮める祭りを行って収穫の無事を祈っていたようです。
富山で行われる「おわら風の盆」を知っている方は多いと思いますが、その他にも奈良県、龍田大社で行われる「風鎮大祭」や長野県の「とうせんぼう祭り」などがあります。
各地で賑わいを見せる風祭。その歴史的背景には、昔の人達の強い願いや苦労が垣間見えるものでした。
参考資料など
おわら風の盆ホームページ「おわら風の盆の来歴」http://www.yatsuo.net/kazenobon/history/index.html
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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