秋に大量発生 悪臭を放つカメムシが洗濯物につく理由

ウェザーニュース / 2020年10月27日 5時0分

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カメムシといえば、強烈な悪臭で知られ、「ヘクサムシ」「ヘコキムシ」「ヘッピリムシ」とも呼ばれています。
そのカメムシは秋に大量発生し、晴れた日には越冬場所を求めていっせいに移動します。その際、洗い立ての洗濯物をみつけると止まって悪臭を残していきます。なぜカメムシは洗濯物が好きなのでしょうか。

カメムシの臭いを形容すると?

カメムシの悪臭は嗅いだ人しかわかりません。人によっては「パクチーを噛んだときの臭い」「コリアンダーを濃縮したような臭い」「ドクダミの葉をすりつぶした苦い臭い」などと形容されますが、いずれにしても強い嫌悪感を抱いたことのある方が多いのではないでしょうか。

「カメムシは中脚と後脚の間にある臭腺開口部から悪臭を放ちます。悪臭の成分はヘキセナールやデセナールなどのアルデヒド類。密閉された容器に閉じ込めると、ストレスを感じて分泌液を出し、なんと自分のニオイで死んでしまいます」というのは、アース製薬・虫ケア用品ブランドマネージャーの北口明宏さんです。

秋に大量発生する

「カメムシは真冬の越冬時期を除いて、ほぼ1年中見られますが、大量発生で私たちを特に困らせるのは秋です。種類によって異なりますが、9〜11月前後に飛び回ります。近畿地方や九州地方など西日本エリアでは、カメムシが大量発生して壁一面を覆ったり、学校や公園などの街灯に集まったり、公害問題としてニュースで取り上げられることもしばしばです」(北口さん)

越冬場所を求めていっせいに移動するのは晴れた日ですが、晴れた日は洗濯物を外に干すことが多く、カメムシがついてしまうのです。なぜカメムシは洗濯物が好きなのでしょうか。

カメムシは日向ぼっこが好き

「蚊は黒い色を好みますが、カメムシは逆に明るい色を好む習性があるのです。洗濯物の中でもシーツやバスタオル、ワイシャツなど白いものに集まってくるのです。また、カメムシは寒さが苦手なので、暖かくて陽当たりがよい場所に干してある洗濯物に集まると考えられます。いわばカメムシは洗濯物で日向ぼっこをしているのです」(北口さん)

カメムシは敵から攻撃されるなど外部から刺激されると悪臭を放つだけでなく、仲間に対する警報フェロモンとして臭いを発しています。カメムシは常に悪臭を放っている訳ではありませんが、洗濯物に止まった際に何らかの理由で悪臭を放ち、その時に悪臭が付着することがあります。また、カメムシが付いたままの洗濯物を取り込むと刺激を受けたカメムシは悪臭を放ちます。そんな場合はどうしたらよいのでしょうか。

洗濯物にカメムシの悪臭が付いたら…

「カメムシの悪臭はアルデヒド類で、これは親油性の物質です。つまり、油に溶けやすく水に溶けにくい頑固な油汚れと同じです。洗濯物に付着したときは、界面活性剤入りの洗剤で洗えば臭いが落ちます。

せっかく洗ったばかりの洗濯物に悪臭が付くのは避けたいものですが、洗濯物から追い払う際に悪臭を放たれたら元も子もありません。そんな時は、殺虫成分を使っていない冷却タイプの駆除剤がおススメです。速乾性のドライミストであればすぐに乾き、洗濯物も汚れることもありません」(北口さん)

外に干した洗濯物にカメムシがつくのを防ぐことは難しいですが、カメムシにたかられたら、駆除方法と悪臭が付いた際の臭い取りの方法を覚えておきましょう。

参考資料など

「アース害虫駆除 なんでも事典」(https://www.earth.jp/gaichu/index.html、https://www.earth.jp/gaichu/wisdom/sonota/article_004.html

写真提供/アース製薬株式会社

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