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相模湾で蜃気楼が発生 伊豆大島の一部が海から宙に浮かぶ!?

ウェザーニュース / 2020年11月11日 7時50分

ウェザーニュース

今日11月11日(水)の朝は放射冷却が強まり、東京都心をはじめ今シーズン一番の冷え込みとなったところが多くなっています。

この冷え込みによって、伊豆半島にある静岡県河津町から伊豆大島が海の上、宙に浮かんでいるように見える”蜃気楼”が発生しました。

蜃気楼による“浮島現象”

伊豆大島の一部が浮いて見えているのは「浮島現象」と呼ばれる現象で、蜃気楼の一種です。
蜃気楼は、太陽光線が密度の異なる大気を通過する際に屈折して、すこし離れたところの景色が、実際とは違う形に見える現象です。

光は大気中の密度に差がない時は真っ直ぐ進みますが、密度に差がある場合は、密度がより高い方(温度が低いほう)へと進む性質があります。
このため、島が逆さに見えたり、伸びて見えるのです。

下に像が作られるため、浮いて見える

蜃気楼には「上位蜃気楼」と「下位蜃気楼」がありますが、今回の浮島現象は「下位蜃気楼」によるものです。
放射冷却の影響で海面上の空気が冷やされ、比較的暖かい海との気温差が大きくなったため、屈折が発生したと考えられます。

今朝、日が昇る頃の伊豆大島は11℃前後と気温が低く、海水温は20℃以上と比較的暖かいという状態になっていました。そのため、上の図のように光が屈折し、実景の下に像ができます。
島の端の方は実景が低いため、その上の空や背景まで下に映りこむので、浮いているように見えるのです。

冷え込みが強まり蜃気楼が見えると、また季節の歩みを感じますね。

参考資料など

魚津埋没林博物館 https://www.city.uozu.toyama.jp/nekkolnd/index.html
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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